▲ | 485 | 0 | 0 | 00:00 | ▼ |
文字数 | 入力 | 誤字 |
2 見世物にされた私![]()
この家には九つになる娘がいました。年のわりには、とても器用な子で、針仕事も上手だし、赤ん坊に着物を着せたりすることも、うまいものでした。この娘と母親の二人が相談して、赤ん坊の揺りかごを私の寝床に作りなおしてくれました。私を入れる揺りかごを箪笥の小さな引き出しに入れ、鼠に食われないように、その引き出しをつるし棚の上に置いてくれました。私がこの家で暮らしている間は、いつもこれが私の寝床でした。もっとも、私がこの国の言葉がわかるようになり、ものが言えるようになると、私はいろいろと頼んで、もっと便利な寝床になおしてもらいました。
この家の娘はたいへん器用で、私が一二度その前で洋服を脱いでみせると、すぐに私に着せたり脱がせたりすることができるようになりました。もっとも、娘に手伝ってもらわないときは、私は自分ひとりで、着たり脱いだりしていました。彼女は私にシャツを七枚と、それから下着などをこしらえてくれました。一番やわらかい布地でこしらえてくれたのですが、それでも、ズックよりもっとゴツゴツしていました。そして、その洗濯も彼女がしてくれるのでした。
--おわり--
▲ | ▼ |