ガリバー旅行記 ②大人国ブロブディンナグ 34/87
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 主人の考えでは、この旅は途中の町で見世物を開き、客のありそうな村や、貴人の家には、五十マイルや百マイルは、寄り道するつもりだったらしいのです。私たちは毎日わずかに百四五十マイルぐらいずつ進み、たいへんらくな旅をしました。グラムダルクリッチが私を庇うために、馬の揺れですぐ自分の方が疲れてしまうと言ってくれたからです。私が頼むと、彼女はたびたび、箱から出しては、外の空気を吸わせてくれたり、景色を見せてくれました。そんなとき、彼女は紐でしっかり私を引っ張っていてくれるのでした。
 私たちはナイル河やガンジス河よりも、何倍も大きな河を、五つ六つ越したのです。ロンドンのテムズ河みたいな、小さな川は一つもないのです。この旅行は十週間かかりました。私たちは十八の大都市に立ち寄り、それから村々や、貴人の家で、何十回となく、見世物になりました。
 10月26日に、いよいよ、私たちは国都に着きました。その国都の名はローブラルグラットといわれ、これは『世界の誇り』という意味でした。主人は宮殿から程遠くない、目抜きの大通りに宿をとりました。
--おわり--