▲ | 362 | 0 | 0 | 00:00 | ▼ |
文字数 | 入力 | 誤字 |
「ああ、ありがとう、奥さん」マルコは叫びました。
「番地を教えて下さいませんか。君、僕といっしょに来てくれない?」
マルコは熱心に言いましたので少年は、
「では行こう」
といってすぐに出かけました。
二人はだまったまま長い通りを走るように歩きました。
通りのはしまで行くと小さい白い家の入り口につきました。そこには美しい門がたっていました。門の中には草花の鉢がたくさん見えました。
マルコはいそいでベルをおしました。すると若い女の人が出てきました。
「メキーネスさんはここにいますねえ?」
少年は心配そうにききました。
「メキーネスさんはコルドバへ行きましたよ。」
マルコは胸がドキドキしました。
「コルドバ? コルドバってどこです、そして奉公していた女はどうなりましたか。わたしのおかあさんです。おかあさんをつれて行きましたか。」
--おわり--
▲ | ▼ |