門人の手配で飼い始めた可憐な文鳥。きれいな姿と鳴き声は昔の女性を想い出させるが…。動物との接点を通して、漱石の深い孤独と悲しみがにじむ一作
- IA01411 (2020-12-11 評価=4.00)
機嫌のいい時はパン粉をつけた指先を籠の中に入れたりしたが、文鳥は近づかない。ある日、ひな人形の衣擦れのような音がするので行ってみると、文鳥が行水を使っていた - IA01412 (2020-12-11 評価=4.00)
せっかくの行水も文鳥の足と胸だけしか水が浸からない。自分は替え籠に文鳥を移し、風呂場で如露で籠の上から水をかけた。文鳥は羽根から水が落ち、眼をパチパチさせていた - IA01413 (2020-12-12 評価=4.00)
文鳥の世話をよく忘れてしまう。寒い夜も時々箱にしまうのを忘れることがあった。ある晩仕事が忙しく、十二時過ぎに便所に行ったついでに縁側に回ってみると―― - IA01414 (2020-12-12 評価=4.00)
籠は箱の上から落ちて倒れていた。縁側に猫を入れまいと決心する。翌日文鳥が鳴かない事が気になって、三重吉に手紙を書きかけたが、文鳥が鳴いたので書くのをやめた - IA01415 (2020-12-13 評価=3.00)
翌朝、文鳥の世話をせずに出掛けた。三重吉と逢って話をして、夜遅く帰る。疲れていたので、文鳥の世話は忘れてしまった。翌朝も用事があったのでそのまま出掛ける - IA01416 (2020-12-13 評価=5.00)
午後三時頃帰ると、鳥籠が箱の上に出してあった…。 ※以降は、漱石が感情を抑えた筆致で描く物語の終盤部分。ここからは、ぜひ入力してください