作者別入力文一覧
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  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    340
    IA02852 (2022-08-10) NEW

    背景の粗雑さに比べ、押し絵は精巧で、白絹の凹凸で細い皺を作り、髪は本当の毛髪を丹念に植えてある。洋服には縫い目があり、娘の身体の曲線や指先まで表現されている
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    360
    IA02851 (2022-08-10) NEW

    その部屋を背景に、彼と同じ背広を着た彼そっくりの老人と、振袖を着た美少女がなまめましく笑いながら老人の膝にしなだれかかっている様子が、押し絵細工で浮き出していた

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    399
    IA02850 (2022-08-09) NEW

    男は大風呂敷をほどき、窓に立てかけた。額には幾つもの青だたみと格子天井の続き部屋が、極度の遠近法で向こうまで続いている光景が、藍を主とした泥絵の具で描かれていた
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    390
    IA02849 (2022-08-09) NEW

    男は例の扁平な荷物を指し示し、「これが御覧になりたのでございましょう」と尋ねた。私は相手の調子に引き込まれ「見せて下さいますか」と言った

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    398
    IA02848 (2022-08-08) NEW

    私は西洋の魔術師の様な風采のその男が、段々怖くなって来た。その男がいとわしく、恐ろしければこそ、私はその男に近づいて行ったのであった
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    351
    IA02847 (2022-08-08) NEW

    彼が丁寧に荷物を包み終わった時、私と目が合って幽かに笑ったので、私は挨拶を返した。それから何回か視線をまじえた

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    379
    IA02846 (2022-08-07) NEW

    チラと見えた額に描かれた極彩色の絵が、世の常ならず見えたからでもあった。荷物の持ち主は古風な背広を着て、一見四十前後だが、よく見ると皺が多く六十位にも見えた
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    390
    IA02845 (2022-08-07) NEW

    風光明媚な新潟県糸魚川の親不知(おやしらず)の断崖を通過して夕闇が迫り、その同乗者は、窓に立てかけてあった額らしきものを風呂敷に包み始めた。その時妙な感じがした

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    361
    IA02844 (2022-08-06) NEW

    魚津の駅から上野の汽車に乗ったのは、夕方の六時頃で、二等車(グリーン車相当)には一人先客がいるばかりであった。汽車は海岸の崖や砂浜の上を走っている
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    388
    IA02843 (2022-08-06) NEW

    蜃気楼は見る者との距離が非常に曖昧で、遠くの海上に漂う様でもあり、眼の前のもやのようにも見える。この距離の曖昧さが、不気味な気違いめいた感じを与える

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    370
    IA02842 (2022-08-03) NEW

    蜃気楼は、乳色のフィルムの表面に墨汁をたらしたように、自然にジワジワとにじんで行った。大空に映し出した巨大な映画の様なものであった
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    359
    IA02841 (2022-08-03) NEW

    帰り道にあった事は夢であったのか? だが、私には押し絵の画面を中心に、情景が生々しく私の記憶に焼きついている

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    353
    IA02840 (2022-08-02 評価=5.00) NEW

    いつとも知れぬ、ある暖かい薄曇った日のことである。その時、私はわざわざ富山県の魚津に蜃気楼を見に出掛けた帰り道であった
  • 青春・恋愛
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    313
    IA02837 (2022-08-02) NEW

    そんな無智な言葉は二度と使わないで下さい。あなたは早くつまずいたらいいのだ。その夜、こおろぎの声を聞いて、私の背骨の中できりぎりすが鳴いているような気がしました

  • 青春・恋愛
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    336
    IA02836 (2022-08-01) NEW

    人間の誇りはどこへ行ったのでしょう。先日あなたが出演したラジオ放送では「私の、こんにち在るは」という言葉を聞きました。一体何になったお積もりでしょう。恥じて下さい
  • 青春・恋愛
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    332
    IA02835 (2022-08-01) NEW

    ぺこぺこしていた先生に陰口をたたくなんて。御恩のある但馬さんにも、あなたの悪口が伝わって、この間は自分から、但馬のばかがまた来ましたよ、と言っていました

  • 青春・恋愛
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    379
    IA02834 (2022-07-31) NEW

    先生はお仕事が苦しいだろう、とあなたを労っておられましたのに、あなたは帰り道、先生は女に甘い、などと批判していました。あなたは卑劣です
  • 青春・恋愛
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    395
    IA02833 (2022-07-31) NEW

    私と一緒に年始で伺った、あなたの支持者で有名な大家の岡井先生は、小さい家に住み、孤高な眼をされています。あなたの画をはじめて見た時のように、からだが震えました

  • 青春・恋愛
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    331
    IA02832 (2022-07-30) NEW

    よくつまずかずに生きて行けると思います。でも、いい事ばかりで、新団体の第一回展覧会も評判で、あなたの菊の花の絵も高く評価されました。私は、不思議でたまりません
  • 青春・恋愛
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    397
    IA02831 (2022-07-30) NEW

    昨年二科会を脱退して新浪漫派を作った時も、あなたは陰でばかにしていた方々ばかり集めました。あなたは嘘つきで、定見がありません。そんな生き方が正しいのでしょうか