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或阿呆の一生 (芥川龍之介) 35分割入力文の数= 35 <<   1  2   >>

芥川龍之介が死の直前に人生を振り返りつづった作品。やや難解ですが、生活や女性について本音が吐露されており、タイプして深読みしたい作品です

作家や目的で選ぶ

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    379
    IA02423 (2022-02-07 評価=3.00)

    ■32喧嘩■ 彼は異母弟と喧嘩をした。弟は圧迫を受け彼は自由を失っていた。■33英雄■ 彼はヴォルテールの家から高い山を見あげ、ロシア人を思い出して次のような詩を書いた
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    260
    IA02424 (2022-02-07 評価=3.00)

    (詩)――誰よりも十戒を守った君は… ■34 色彩■ 三十歳の彼は苔の上にレンガや瓦のかけらが散らかっている空き地を愛していた。彼にはセザンヌの風景画と変わらない様に感じた

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    442
    IA02425 (2022-02-08 評価=3.00)

    ■35道化人形■ 彼は烈しい生活をしたかったが、家族に遠慮した。洋服屋の道化人形に近いと思った。■36倦怠■ 彼は、なぜか制作欲は持っているが、生活欲がないと思っていた
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    476
    IA02426 (2022-02-08 評価=3.00)

    ■37越し人■ 彼は才力のある女に遭遇し、詩を作って危機を脱したが、切なく思っていた。■38復讐■ 彼は、息子が彼に似ていると言った狂人の娘に、絞め殺したい欲望を感じた

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    293
    IA02427 (2022-02-09 評価=3.00)

    ■39鏡■ 彼は友人との雑談に矛盾を感じ、カフェの鏡に脅されるような気がした。■40問答■ 彼は彼の社会制度や資本主義の批判について、誰にも恥ずる所のない天使と問答した
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    391
    IA02428 (2022-02-09 評価=3.00)

    ■41 病■ 彼は不眠症と体力の衰えに悩み、その病源を軽蔑する社会を恥じ、恐れる心もちと承知した。カッフェで彼の心にしみた音楽は、十戒を破り苦しんだモーツァルトだった

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    271
    IA02429 (2022-02-10 評価=3.00)

    ■42神々の笑い声■ 三十五歳の彼は「神々は不幸にも自殺出来ない」と自身の言葉を思いだした。■43夜■ 荒れ模様の空の下、彼は二度目の結婚をしたが、それは苦しみでもあった
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    258
    IA02430 (2022-02-10 評価=3.00)

    ■44死■ 彼は縊死しようとしたが、俄に死を恐れ出した。苦しみを恐れたのではなく、懐中時計を持ち再度試みた。苦しみは一分二十何秒かだったのを発見した

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    257
    IA02431 (2022-02-11 評価=3.00)

    ■45 Divan■ 彼の尊敬するゲーテ晩年の詩集「ディヴァン」は彼に恐ろしい感動を与え、新しい力を与えようとした。だが、感動が静まると敗北感に変わり、自分自身を軽蔑した
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    406
    IA02432 (2022-02-11 評価=3.00)

    ■46 嘘■ 彼は姉の一家の面倒を見る事も負担だった。ルソーの懺悔録も嘘に満ちていた。ヴィヨンの詩には「美しい牡(オス)」を発見したものの、彼の身体は衰えて行った

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    263
    IA02433 (2022-02-12 評価=4.00)

    ■47 火あそび■ 彼は彼女に好意を持っていたが、恋愛は感じず、彼女の体には触れなかった。二人は一緒に死ぬことを約束し「ダブル・プラトニック・スーサイド」と言い表した
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    365
    IA02434 (2022-02-12 評価=4.00)

    ■48死■ 彼は彼女とは死ななかった。彼女は持っていた青酸カリを彼に渡し彼の心を丈夫にした。■49剥製の白鳥■彼は自叙伝を書こうとしたが、自尊心や打算で容易ではなかった

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    339
    IA02435 (2022-02-13 評価=4.00)

    彼は彼に近い生涯を送った人々に訴える事にし「或阿呆の一生」を書き上げた。古道具屋で剥製の白鳥が虫に食われているのを見て、彼は発狂か自殺か、運命を待つ決心をした
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    343
    IA02436 (2022-02-13 評価=4.00)

    ■50 俘(とりこ)■ 彼は発狂した友だちの一人を訪問し「君や僕は世紀末の悪鬼につかれているんだね」と言った。彼はゴーゴリも狂死したのを思い、彼等を支配する力を感じた

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    380
    IA02437 (2022-02-14 評価=3.00)

    ラディゲの「神の兵卒たちはおれをつかまえに来る」という言葉を思いだした。■51 敗北■ 彼はペンを執る手も震えだした  (昭和二年六月、遺稿)