私の信条 (牧野富太郎) 5分割 | 入力文の数= 5 |
明治~昭和の植物学者、牧野富太郎が89歳の時に人生を振り返り、自分の信条についてまとめたエッセイです。彼の力強い自信と自負が読み取れます
- IA03674 (2023-08-24 評価=4.00)
私の最大の信条は、日本の植物を綿密・正確に記載した書物を公刊し、世界に日本人の手腕を示し日本の学術を顕揚することだ。これは日本の植物学者に出来る仕事であると思う - IA03675 (2023-08-25 評価=4.00)
こうしてできたものが、大学の浜尾新総長が私を信じて任せてくれた『大日本植物志』である。精密完全な描図技術を用い、日本人にこれだけの仕事ができる事を世界に知らしめたかった - IA03676 (2023-08-25 評価=3.00)
原稿は自分で描き、銅版彫刻ないし石版印刷とした。この大判(48×36センチ)書籍は明治33年(1900)に出版し内外大学等に寄贈した。諸事情で第四集でストップしたが惜しい事であった - IA03677 (2023-08-26 評価=5.00)
自分で精図を描き文章で解説できる人は、私よりほかにないと断言できるだろう。中断は残念だったが、とにかく四冊は出版できた。ぜひこの四冊をご覧いただきたい - IA03678 (2023-08-26 評価=3.00)
89歳の現在でも続けることは可能とは思うが、他に研究する事項がたくさんあって時間がない。私以上に立派な仕事を出来る人が生まれ出て、その出来栄えを世界万国に示してほしい