妻の行動に不審を抱き、ホームズを訪ねた男。ホームズは得意の推理力を働かせるのだが……。当時の社会状況を反映した、心温まる社会派短編小説
- IA05323 (2026-08-14 評価=4.00)
うとうとした頃、外出支度をした妻が寝室に私を確認に来ました。私が寝ていると思った妻は戻りましたが、顔色は真っ青で、呼吸ははずまんでいました - IA05324 (2026-08-14 評価=5.00)
彼女は明け方の三時に、どこに行ったのでしょう。しばらく私は途方に暮れていると、入り口の音がして彼女が階段を上がって来ました。私はどこへ行ってきたの、と声をかけました - IA05325 (2026-08-15 評価=5.00)
彼女の微かな叫び声と驚き方は私の疑いを深めました。私が再度けわしい声で訊ねると、彼女は、手の指がふるえ、マントをとることも出来ないほどでした - IA05326 (2026-08-15 評価=5.00)
私、のどがつまりそうで入り口の所に立っていたの、と彼女は妙な調子で言いました。嘘をついていると思いましたが、私はそれ以上質問しませんでした - IA05327 (2026-08-16 評価=5.00)
翌朝、私たちは朝飯の間一言も口をききませんでした。そして朝飯がすむと私は散歩に出かけました。昨夜の事件を考え直してみようと思ったのです - IA05328 (2026-08-16 評価=4.00)
私は一時頃まで散歩し、帰り道例の離れ家の前を通りかかりました。すると、その家のドアから私の妻が出て来たのです。彼女は私に気づくと蒼白な顔に微笑を浮かべ、近寄って来ました - IA05329 (2026-08-19 評価=5.00)
新しいお隣さんのお力になりたいと思って、と彼女は申しました。私は昨夜もここに来ただろう? 誰に会いに来ているんだ、と言い家に入ろうとしました。彼女はいけません、と叫びました - IA05330 (2026-08-19 評価=4.00)
あなたのためでなければ、何もかくしたりしないわ。あなたが私とこのまま家へ帰って下されば、すべてうまくいくの、と彼女は嘆願しながら私にかじりつきました - IA05331 (2026-08-20 評価=5.00)
私は、二度と夜中によそへ出て行かないこと、私に知らせないでは何もしない、と約束させました。すると彼女は、すぐ離れ家から私を連れ去ろうと袖を引っぱるのでした - IA05332 (2026-08-20 評価=4.00)
黄色い顔や粗野な女と、どういうつながりがあるのかと思うと、平静に戻ることが出来ませんでした。それから二日目のこと、私はわざといつもの汽車より一時間ほど早い汽車で帰ったのです - IA05333 (2026-08-21 評価=5.00)
家には妻はおらず、女中が散歩だ、と答えました。私が確認のため二階に上がると、女中が例の離れ家のほうへ走って行くのが見えました。私が追っていくと、妻と女中が戻ってきたのです - IA05334 (2026-08-21 評価=5.00)
私は立ち止まらずに離れ家に向かい、ノックもせず中に飛び込みました。一二階とも誰もおらず、平凡な家具類ばかりでした。しかし奇妙な顔が見えた窓のある二階の寝室は別だったのです - IA05335 (2026-08-23 評価=5.00)
寝室には、三ヶ月前私が描かせた妻の等身大の肖像画が飾ってあったのです。家に帰ると、妻は約束を破ったことを謝り、事情を知れば許してくれると思うと言ったので、私は説明を求めました - IA05336 (2026-08-23 評価=5.00)
(男の話)しかし彼女は話せない、と叫びました。私は誰が住み、誰に肖像画をやったのか話すまで夫婦じゃない、と言って家を出ました。逃げたのは昨日のことです。私はどうしたらいいでしょう」 - IA05337 (2026-08-24 評価=4.00)
ホームズはいくつか質問をし答を得た。窓で見た顔が確かに人間の顔だったか(YES)、妻が百ポンド請求後どのくらい後の話か(二ヶ月後)、前の夫の写真を見たか(NO)などと続いた - IA05338 (2026-08-24 評価=4.00)
さらに、ホームズは彼女とアメリカとの関連について、彼女は行きたいと言ったか(NO)、手紙が来るか(NO)等と訊ね、「離れ家が空き家になっていなければ容易に片がつきそうだ」と言った - IA05339 (2026-08-28) NEW
ホームズは「ノーブリーに帰って再度その窓を調べ、誰か住んでいる様子なら、電報をください。すぐに参りましょう」と言って彼を帰した。そして「思い違いでなければ、恐喝者がいるね」と言った - IA05340 (2026-08-28) NEW
ホームズは続けた。「窓のある寝室に彼女の肖像を飾ってる男は、きっと最初の夫だ。亭主をそいつに会わせまいと大騒ぎしたくらいだから、らい病とか痴呆症を患っているのかもしれない。 - IA05341 (2026-08-30) NEW
彼女は亭主から逃げ出し、誰かの死亡証明書を得て、死んだと今の亭主に信じさせた。ところがその男か、男の情婦かが見つけて、離れ家にやってきたのさ。 - IA05342 (2026-08-30) NEW
彼女は離れ家に行って話をしたが、二回目に夫に見つかり、行かないと約束させられた。だから肖像画を持ち出したのだ。その後、夫がいきなり離れ家にやって来た。だから、中の人間を逃がした。


