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ジャンル1
エッセイ
ジャンル2
著作権フリー
文字数
339
【タイトル】自然と人 (有島武郎)
【ひとこと】明治・大正期の小説家、有島武郎(ありしまたけお)の短いエッセイ(大正十年八月)
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 人は自然を美しいという。しかしそれよりも自然は美しい。人は自然を荘厳だという。しかしそれよりも自然は荘厳だ。如何なる人が味到し色読したよりも以上に自然は美しく荘厳だ。議論としてそれを拒む人はあるかもしれないが、何らかの機会に於いてそれを感じない人はない。
 その時ある人はかくばかり自然が美しく荘厳であるのにどうして人間はかくばかり醜く卑劣なのだと歎じ、そこに人類の救い得べからざる堕落を痛感するだろう。ある人はかくばかり美しく荘厳な自然の伴侶となるために、人類には如何に希望多き悠久な未来が残されているかを痛感するだろう。而してそこに深い喜悦と勇気とを湧き立たせるだろう。
 老いるものは前の立場に立ち、若き者は後の立場に立つ。而して私は若き者であり、若き者の道伴れでありたい。
【総合評価】3.00
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【入力文コード】 IT00169
【投稿】TypetrekJ さん (ITA03016, 性別非公開)
【公開日】2018-12-18 13:22   (修正 2019-11-24 18:53)

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【追加情報】 

・青空文庫 記載事項
自然と人
有島武郎
底本:「有島武郎全集第八卷」筑摩書房
   1980(昭和55)年10月20日初版発行
   2002(平成14)年1月10日初版第3刷発行
底本の親本:「有島武郎著作集 第十五輯 『藝術と生活』」叢文閣
   1922(大正11)年9月12日
初出:「文化生活 第一卷第三號(八月號)」
   1921(大正10)年8月1日発行
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の表記を新字、旧仮名にあらためました。
入力:mono
校正:田中敬三
2009年10月20日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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・TypetrekJ 修正点
いふ→いう、然し→しかし、知れない→しれない、或→ある、何等→何ら、於て→於いて、救ひ→救い、だらう→だろう、ゐ→い