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文字数
320

【タイトル】 | 葬式の行列 (田中貢太郎) |
【ひとこと】 | 「葬式の行列」は、明治~昭和初期の作家田中貢太郎によるは超短編伝奇時代小説です。大場宇兵衛が見た葬式の行列とは? |
【入力文内容】 表示する
鶴岡の城下に大場宇兵衛という武士があった。その大場は仲間の寄り合いがあったので、それに行っていて夜半ごろに帰って来た。北国でなくても淋しい屋敷町。その淋しい屋敷町を通っていると、前方から葬式の行列が来た。夕方ならともかく深夜の葬式はあまり例のない事であった。大場は行列の先頭が自分の前へ来ると聞いてみた。
「どなたのお葬式でござる」
相手は躊躇せずにいった。
「これは大場宇兵衛殿の葬式でござる」
「なに、おおばうへえ」
「そうでござる」
行列は通りすぎた。宇兵衛は気が転倒した。そして、家へ帰ってみると、玄関前に焚火をしたばかりの痕があった。それは葬式の送り火であった。
大場はその晩からぶらぶら病になって、間もなく送り火を焚かれる人となった。
鶴岡の城下に大場宇兵衛という武士があった。その大場は仲間の寄り合いがあったので、それに行っていて夜半ごろに帰って来た。北国でなくても淋しい屋敷町。その淋しい屋敷町を通っていると、前方から葬式の行列が来た。夕方ならともかく深夜の葬式はあまり例のない事であった。大場は行列の先頭が自分の前へ来ると聞いてみた。
「どなたのお葬式でござる」
相手は躊躇せずにいった。
「これは大場宇兵衛殿の葬式でござる」
「なに、おおばうへえ」
「そうでござる」
行列は通りすぎた。宇兵衛は気が転倒した。そして、家へ帰ってみると、玄関前に焚火をしたばかりの痕があった。それは葬式の送り火であった。
大場はその晩からぶらぶら病になって、間もなく送り火を焚かれる人となった。
【総合評価】 | 3.80 |
※総合評価は5段階評価のユーザーアンケート「内容について」の平均値です | |
【入力文コード】 | IT00186 |
【投稿】 | TypetrekJ さん (ITA03016, 性別非公開) |
【公開日】 | 2018-12-29 16:57 (修正 2019-11-19 18:12) |
【文字含有率】
漢字 | ひらがな | カタカナ | 英字 | 数字 | 句読点・ 記号 | 合計 | |
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文字数 | 103 | 187 | 0 | 0 | 0 | 30 | 320 |
文字含有率 | 32.2% | 58.4% | 0% | 0% | 0% | 9.4% | - |
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入 力 数 | 5 | 回 |
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平均入力速度 | 591 | 文字/10分 |
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入力スピード(入力文字数/10分)分布 | ||||
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200字~ | 0% | (0) | ||
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【アンケート】
ユーザー評価 (内容について) | ||||
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【追加情報】
・青空文庫 記載事項
表 題:葬式の行列
著作者:田中貢太郎
底本:「怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集」春陽文庫、春陽堂書店
1999(平成11)年12月20日第1刷発行
底本の親本:「新怪談集 物語篇」改造社
1938(昭和13)年
入力:Hiroshi_O
校正:noriko saito
2004年8月20日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
------------------
・TypetrekJ 修正点
其の→その、同儕→仲間、寄合→寄り合い、往って→行って、此→ごろ、唯もかく→ともかく、何方→どなた、対手→相手、送火→送り火、云った→いった
・青空文庫 記載事項
表 題:葬式の行列
著作者:田中貢太郎
底本:「怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集」春陽文庫、春陽堂書店
1999(平成11)年12月20日第1刷発行
底本の親本:「新怪談集 物語篇」改造社
1938(昭和13)年
入力:Hiroshi_O
校正:noriko saito
2004年8月20日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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・TypetrekJ 修正点
其の→その、同儕→仲間、寄合→寄り合い、往って→行って、此→ごろ、唯もかく→ともかく、何方→どなた、対手→相手、送火→送り火、云った→いった