「鼻」は、顎の下までぶら下がった巨大な鼻にコンプレックスを抱く僧、禅智内供(ぜんちないぐ)の物語。みごとな筆致で人間の深層心理を読み解きます
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660
IA00385 (2019-09-18 評価=3.80)
禅智内供の鼻は15センチ以上もあり、顎の下まで下がっている。始終この鼻を苦に病んで来たが、自分で鼻を気にしている事を、人に知られるのは嫌だった
文字数
532
IA00386 (2019-09-18 評価=4.00)
禅智内供は所作で少しでも小さく見えるように工夫してみるのだが…
文字数
580
IA00387 (2019-09-19 評価=4.00)
内供は人の鼻が気になって仕方がない。彼は長い鼻を持つ歴史上の人物がいないか調べてみた
文字数
573
IA00388 (2019-09-19 評価=4.50)
京へ上がった弟子の僧が、知己の医者から長い鼻を短くする法を教わって来た。内供は鼻を少しでも小さくしようと、その方法を試すことにする
文字数
509
IA00389 (2019-09-29 評価=4.50)
内供は湯で鼻を茹で、その鼻を弟子の僧に踏ませた
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538
IA00390 (2019-09-29 評価=4.50)
内供は弟子の僧が、鼻の毛穴から毛抜きで脂をとるのを眺めていた
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534
IA00391 (2019-09-29 評価=4.50)
鼻は短くなり、内供は久しぶりにのびのびした気分になった
文字数
471
IA00392 (2019-09-29 評価=4.00)
だが、人には長い鼻より、見慣れない短い鼻の方が滑稽に見えるのだろうか?
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465
IA00393 (2019-09-30 評価=5.00)
内供は傍観者の利己主義にそれとなく感づいた
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520
IA00394 (2019-09-30 評価=4.00)
内供は日毎に機嫌が悪くなっていく
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456
IA00395 (2019-09-30 評価=5.00)
内供の身体に突然起こったある変化。意外なエンディングを迎えます