エドガー・アラン・ポーの最高傑作。リズミカルで耽美的な文章はタイピングと相性が良く、恐怖を奥深く味わうことができるゴシックホラー作品です
- IA01634 (2021-03-08 評価=4.00)
月や星、稲妻も見えないが「あれ」は屋敷のまわりに垂れこめて包んでいるガスの蒸発気の奇怪な光のなかに輝いていた。私は彼を窓際から連れ戻し「ただの電気現象だ」と言った - IA01635 (2021-03-08 評価=3.00)
私は「窓をしめて、君の好きな物語を読んであげよう」と言い、友が興味を持つ本ではなかったが、手近にあったラーンスロット・キャニング卿の『狂える会合』を取りあげた - IA01636 (2021-03-08 評価=3.00)
彼は物語の文句に耳を傾けている。私は主人公が隠者の住居に力ずくで入ろうとする有名な所へ読みかかった。「エセルレッドは、雨の中談判を待ちかね、…扉を微塵に砕けり」 - IA01637 (2021-03-08 評価=3.00)
その時、私はぎょっとして言葉を止めた。屋敷のどこか遠い所から扉を破る音の反響が聞こえたような気がしたからだ。嵐の中、偶然の一致は注意をひいたが、本を読み続けた - IA01638 (2021-03-09 評価=3.00)
「戦士エセルレッドが扉の中に入ると、真鍮の楯を守っている、鱗におおわれた一頭の竜が現れた。彼がかぎ釘のついた矛をその頭に打ちおろすと、竜は恐ろしい叫び声をあげた」 - IA01639 (2021-03-09 評価=3.00)
その部分を読んだ瞬間、叫ぶような音――竜の叫び声とそっくりな物音――が聞こえた。私は、驚きと恐怖の感情に圧倒されながらも友を興奮させないため、落ち着きを失わなかった - IA01640 (2021-03-09 評価=3.00)
彼は例の物音に気づいているとは思われなかった。ただ、聴きとれないほど低くつぶやくように唇が震え、静かに体をゆすっていた。私は物語を読み続けた - IA01641 (2021-03-09 評価=3.00)
「戦士を待たず、楯は銀の床の上に鳴りひびく音をたてて落ちた」と私が朗読した時、本当に真鍮の楯が銀の床に落ちたような金属製の反響音が聞こえた。私は跳び上がった - IA01642 (2021-03-10 評価=4.00)
彼の表情は強ばり、全身に戦慄が起こって何かつぶやいていた。私は彼のつぶやきを聞きとった。――これ以降は、入力してお楽しみください - IA01646 (2021-03-10 評価=5.00)
アッシャー家の崩壊(THE FALL OF HOUSE OF USHER)、 エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)作、 佐々木直次郎訳