エドガー・アラン・ポーの最高傑作。リズミカルで耽美的な文章はタイピングと相性が良く、恐怖を奥深く味わうことができるゴシックホラー作品です
- IA01614 (2021-03-02 評価=4.00)
その後四、五日間は、妹の話をせず、彼とはともに画を描き本を読み、彼のギター演奏を聞き、深く親密になった。だが、彼の心をひきたてることはできなかった - IA01615 (2021-03-02 評価=4.00)
彼の興奮した想像力は病的だった。彼の即興の長い挽歌やフォン・ウェーベルの旋律は忘れられないし、精緻な空想がこもった画は、なぜとも知らず身震いする出来だった - IA01616 (2021-03-02 評価=4.00)
この憂鬱症患者の画は、夢幻的画風で有名なフュウゼリ(フュースリ)の怪異な画以上の強烈な堪えがたい畏怖の念がわき起こった - IA01617 (2021-03-02 評価=5.00)
それは、出口のない地下道の内部を描いた、全体が不可解な光輝にひたされた小さな画だった。また病的な聴覚神経のため、彼のギター演奏には幻想的な性質が与えられていた - IA01618 (2021-03-03 評価=4.00)
彼の曲の歌詞や曲調は強烈な精神の集中の結果で、私は強い印象を受けた。それは彼自身が自分の高い理性がぐらついている事を意識していたからだろう。その詩『魔の宮殿』は… - IA01619 (2021-03-03 評価=2.00)
『魔の宮殿』の詩 1~3 善き天使らの住まえる、緑いと濃きわれらが渓谷に、かつて麗しく大いなる宮殿、輝ける宮殿、そびえ立てり… - IA01620 (2021-03-03 評価=2.00)
『魔の宮殿』の詩 4~6 またすべて真珠と紅玉とをもて 麗しき宮殿の扉はきらめけり。その扉より流れ、流れ、流れて 永遠に閃きつつ「こだま」の一群れ来たりぬ… - IA01621 (2021-03-03 評価=4.00)
このバラッド(イギリスの寓意ある詩)は、すべての植物が知覚力を有するという彼の新奇な考えを意味していた。その信念は先祖代々の家の灰色の石と関連していた - IA01622 (2021-03-04 評価=3.00)
知覚力の証拠は水や壁付近の独得の雰囲気に認められ、幾世紀もの間に一家の運命を形成し、現在の彼を病気に導くなどの恐ろしい影響となって現れている、と彼は言うのだ - IA01623 (2021-03-04 評価=2.00)
長年の間、彼の精神生活の大部分をなしていた書物は、この幻想の性質とぴったり合ったものであった。グレッセ、マキャヴェリ、スウェデンボルグ、ホルベルヒなどや… - IA01624 (2021-03-04 評価=2.66)
ドミニック派の僧エイメリック・ド・ジロンヌ、ポンポニウス・メラの本を何時間も耽読したばかりか、忘れられた教会の祈祷書を熟読した - IA01625 (2021-03-04 評価=4.00)
ある晩、突然彼はマデリン嬢の死を告げ、彼女の亡骸を建物の穴ぐらの一つに納めたいと言った。死者の病気が普通のものではなく、埋葬地が遠いからということだった - IA01626 (2021-03-05 評価=4.00)
彼の頼みで棺に入れた遺骸を穴ぐらにある安置所に運んで行った。中は暗く湿っぽく、昔の封建時代に地下牢として、その後可燃物の貯蔵所として使われていた場所だった - IA01627 (2021-03-05 評価=4.00)
扉が鋭いきしり音をたてた。二人は恐ろしい場所の架台の上に棺を置き、蓋を細めにあけて顔をのぞいた。妹は彼とよく似ていたが、畏怖のため長く見ていることはできなかった - IA01628 (2021-03-05 評価=4.00)
死んだような症状を見せる類癇性の病気だったので、彼女には赤みがあった。私たちは蓋をしてねじ釘をとめ、鉄の扉をしめた。幾日か経つと、彼は仕事をうち捨て、歩き回った - IA01629 (2021-03-05 評価=3.00)
彼の顔色はいっそう蒼白くなり、眼の輝きは消え、おどおどした震え声に変わった。物音に耳をすましたり、空を見つめたり、何か重苦しい秘密と戦っているようにも感じた - IA01630 (2021-03-07 評価=4.00)
彼の様子は私にも影響を与えた。マデリン嬢を地下牢に納めて7、8日目の夜遅く、私は床についても眠ることができず、部屋の陰気さのせいだと無理に思おうとしていた - IA01631 (2021-03-07 評価=3.66)
夢魔をようやく振るいおとして身を起こした時、嵐の絶え間に、低い、はっきりしない物音が聞こえてきた。私は恐怖の余り、着物をひっかけ部屋を歩き回った - IA01632 (2021-03-07 評価=3.00)
ほどなくアッシャーがランプを手に入ってきた。彼はしかばねのように蒼ざめていたが、病的興奮を抑えている様子で「君はあれを見なかったのだね?」と私に尋ねた - IA01633 (2021-03-07 評価=3.00)
彼は「見せてあげよう」と言って、一つの窓を開けはなつと、窓から烈風が吹き込んできた。私たちを床から吹き上げんばかりの強さだった