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グッド・バイ (太宰治) 44分割入力文の数= 44 <<   1  2  3   >>

十人の愛人と別れるため、すごい美人だが怪力のかつぎ屋キヌ子を利用しようと企む田島。その作戦とは? 太宰治の傑作ユーモア小説(未完の遺作)

作家や目的で選ぶ

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    投稿 TypetrekJさん
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    286
    IA01880 (2021-05-08 評価=3.00)

    田島は調子に乗り「髪をいじってやって下さい」ととどめを刺そうとする。青木さんは腕のいい美容師だが、キヌ子が座ると眼には涙があふれ出るほど。田島は席をはずした
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    投稿 TypetrekJさん
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    366
    IA01881 (2021-05-09 評価=3.00)

    ■行進(五) 田島は美容室に戻り、3cmほどの厚さの紙幣の束を美容師のポケットに入れ「グッド・バイ」とささやいた。店を出てキヌ子と比較し青木さんの良かった点を思い出した

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    投稿 TypetrekJさん
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    395
    IA01882 (2021-05-09 評価=4.00)

    田島はわびしい。キヌ子の「あの子も意気地が無いね…」という言葉に反応し「あの子だなんて失敬な呼び方はよせ」と言ってしまう。キヌ子のゲスな駄じゃれにも気が狂いそうだ
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    投稿 TypetrekJさん
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    343
    IA01883 (2021-05-09 評価=4.00)

    キヌ子は田島が財布を預けると勝手に買い物をする。不思議に選ぶのは趣味のよい高級品だが、抗議すると「よしたら、どう?」と脅迫にちかい物言いだ。田島はため息ばかり

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    投稿 TypetrekJさん
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    297
    IA01884 (2021-05-11 評価=4.00)

    ■怪力(一) 田島はキヌ子にムダ使いをされて黙っていられる性格ではなかった。生意気だ、別離の行進は後だ。征服し従順で質素で小食の女に変化させよう、と考えた
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    投稿 TypetrekJさん
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    250
    IA01885 (2021-05-11 評価=3.00)

    勝負の秘訣。敵をして近づかしむべからず、敵に近づくべし。彼はウィスキーとピーナッツを持ってキヌ子のアパートに押しかけ、酔いつぶれた振りをして寝てしまおうと考えた

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    314
    IA01886 (2021-05-11 評価=3.00)

    田島は、キヌ子を憎むあまり、ケチな卑しい計画を立て、世田谷のキヌ子の住む二階建てアパートを捜し当てた。ノックしてドアが開いて驚いた。乱雑。悪臭。荒涼の四畳半
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    投稿 TypetrekJさん
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    326
    IA01887 (2021-05-11 評価=4.00)

    畳は黒く、部屋中に商売道具の石油かんやりんご箱、一升ビンなどが散乱。服装もモンペの乞食姿。壁には金融会社の宣伝ポスター一枚だけ。これが二十五、六の娘の部屋か

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    投稿 TypetrekJさん
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    346
    IA01888 (2021-05-12 評価=3.00)

    ■怪力(二) 田島はむしろ恐怖におそわれると「今日は重いものを背負ったから疲れて昼寝をしていたの。ああ、いいものがある。部屋にあがったら」とキヌ子が言う
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    340
    IA01889 (2021-05-12 評価=4.00)

    商売の話らしいので、田島は入って畳に座った。キヌ子はカラスミがあると言って右の手のひらを田島の鼻先に突き出し「おいしいからじたばたせずにお出し」と体をゆする

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    投稿 TypetrekJさん
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    386
    IA01890 (2021-05-12 評価=4.00)

    田島はカラスミが大好物なので、キヌ子の手のひらに大きい紙幣を三枚載せる。するとキヌ子はもう四枚要求する。田島が怒りながら渡して「コップを貸せ」と言った
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    投稿 TypetrekJさん
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    333
    IA01891 (2021-05-13 評価=4.00)

    ■怪力(三) 田島はウイスキイを大きいコップで飲みほす。カラスミは、こんなにたくさん食べられるものでないし、味の素(の代用品)を振りかけるのは滅茶苦茶だ。ムダだ

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    投稿 TypetrekJさん
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    401
    IA01892 (2021-05-13 評価=4.00)

    田島はカラスミを食べながら、料理や洗濯をするのか尋ねると、キヌ子は商売柄ちらかってしまうと答え、押し入れを開けた。中にはタンス、鏡台、靴等があり、整頓されていた
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    投稿 TypetrekJさん
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    400
    IA01893 (2021-05-13 評価=3.00)

    「男に好かれようと思わないし、おしゃれは週にいちどでたくさん」と言うキヌ子に、汚い部屋も乞食のような姿も気にならなくなり、田島は当初のプランを実行する気になる

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    329
    IA01894 (2021-05-14 評価=2.00)

    ■怪力(四) キザに音楽の話をしようとしても、音痴同志ではトンチンカンな会話に。「恋愛したことは?」「私は淫乱じゃありませんよ」田島は不快になって酒をがぶりと飲む
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    投稿 TypetrekJさん
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    348
    IA01895 (2021-05-14 評価=4.00)

    「恋愛と淫乱は根本的に違いますよ」自分のいやらしい口調に寒気を覚える田島。酔った振りをして寝ようとすると「だめ、泊まるなら百万円。お帰り」とキヌ子はドアを開け放す

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    388
    IA01896 (2021-05-14 評価=4.00)

    キヌ子に抱きつこうとして、田島は頬を殴られる。「ゆるしてくれえ」とはだしで廊下に飛びだすと、眼鏡のツルがこわれていて、赤いテープをもらって眼鏡をつくろう
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    投稿 TypetrekJさん
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    396
    IA01897 (2021-05-15 評価=3.00)

    ■コールド・ウォー(一) 田島はキヌ子に投じた資本が惜しくてならず、暖かくなると、キヌ子に「僕が女達と別れて、田舎から妻子を呼び寄せるのは悪い事でしょうか」と電話した

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    投稿 TypetrekJさん
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    366
    IA01898 (2021-05-15 評価=3.00)

    キヌ子「けっこうな事じゃないの。よっぽどお金をためたな?」 田島「道徳的にはどう考えますか?」 キヌ子「何も考えないわ。あなたの事なんか」 キヌ子は無駄話を嫌がった
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    投稿 TypetrekJさん
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    371
    IA01899 (2021-05-15 評価=4.00)

    田島「一日三千円でどうです」 キヌ子「一万円じゃなくちゃ、いや」 田島「それじゃ、五千円。たのみます」 キヌ子のくつくつ笑う声が聞こえる。承知の気配だ