ゴーシュは町の映画館の楽団のチェロ奏者。いつも楽長に怒られてばかりいる彼のもとに、様々な動物が訪れる…。宮沢賢治の心温まる傑作童話
- IA02387 (2022-01-23 評価=3.33)
狸の子は「ぼくは小太鼓の係で、『愉快な馬車屋』を合わせてもらうよう言われたんだ」と変わった曲の楽譜をゴーシュに渡しました。ゴーシュは興味が出て弾きはじめました - IA02388 (2022-01-23 評価=3.33)
狸の子は棒でセロの駒の下を叩き、ゴーシュも面白いと思いました。終わるとゴーシュは狸に「二番目の糸をひくときに少し遅れるね」と指摘され「セロが悪いんだ」と答えました - IA02389 (2022-01-24 評価=3.33)
狸が気の毒そうに「どこが悪いんだろう。もう一度弾いてくれますか」と頼みました。ゴーシュが再度弾き、狸は耳をつけるように聞いていましたが、夜があけて帰って行きました - IA02390 (2022-01-24 評価=3.33)
翌晩も夜通しセロを弾いていると、明け方小さなこどもを連れた野ねずみが入ってきて青い栗の実をおき、「先生、この児の具合が悪いので直してやってください」と言いました - IA02391 (2022-01-25 評価=3.33)
野ねずみの母は、ゴーシュが皆の病気を治しているように、この子も助けてほしい、と言いました。彼は「狸の子は来たが、病気を治した訳じゃない」と断ろうとしました - IA02392 (2022-01-25 評価=3.33)
母は「もう鳴らしてくださらないなんて」と泣き出しました。ゴーシュが「セロを弾くと病気がなおるの?」とびっくりすると「みんな床下にはいって病気を治すのです」と言いました - IA02393 (2022-01-26 評価=3.33)
そこで、ゴーシュは子ねずみをセロの孔から中に入れました。大きくて入れなかった母が「足をそろえてうまく落ちたかい?」と叫ぶと「うまく落ちた」と返事がありました - IA02394 (2022-01-26 評価=3.33)
ゴーシュは何とかラプソディを弾きました。しばらくすると、母ねずみが出してやってと言うので子ねずみをセロから出すと、しばらくふるえた後、起きあがって走り出しました - IA02395 (2022-01-27 評価=3.33)
母ねずみは「よくなりました。ありがとうございます」とおじぎしました。ゴーシュがかわいそうに思い「パンはたべるのか」と尋ねると「来たことはありません」と否定しました - IA02396 (2022-01-27 評価=3.33)
ゴーシュは戸棚からパンをひとつまみ野ねずみにやると喜んで帰っていきました。それから六日後の晩、金星音楽団は第六交響曲を仕上げ、公会堂のホールから控室に戻りました - IA02397 (2022-01-28 評価=3.00)
ホールの拍手は嵐のようで、楽長もみんなも嬉しくて落ち着きません。司会者が「アンコールをお願いできませんか」と頼みましたが、楽長は「大物のあとは…」と断りました - IA02398 (2022-01-28 評価=3.33)
挨拶だけでもと願う司会者に、楽長が「ゴーシュ君、何か弾いてやってくれ」と言い出すと、みんなも同意しました。そこで、ゴーシュは孔のあいたセロをもって舞台へ出たのです - IA02399 (2022-01-29 評価=3.25)
ゴーシュは怒った象のような勢いで「印度の虎狩り」を弾きました。聴衆は一生懸命聞いていましたが、終わってゴーシュが楽屋に逃げ込むと、楽長もみなもしーんとしています - IA02400 (2022-01-29 評価=4.00)
楽長は立って、ゴーシュに言いました…。さて何と言ったのか、ぜひタイプしてご確認ください。 宮沢賢治作「セロ弾きのゴーシュ」昭和9年発表