料理店の女中のお金(きん)が語る深夜の出来事。現代と異なる、明治時代の風俗や考え方がよくわかる短編作品です
- IA03104 (2022-11-23 評価=3.00)
お金は妙な癖のある奴で、お客の前へ出ると、落ち着かない座りようをする。客との親しさの度合いによって、気を引く素振りをする - IA03111 (2022-11-26 評価=5.00)
廊下を通り、便所まで行く間に茶室まがいの四畳半の部屋がある。夜、この部屋から女の泣き声が聞こえると言って、怖がる者がいた - IA03112 (2022-11-27 評価=3.00)
*** その後、お金はお花の隣のお蝶の床も空いているのに気付いた。お蝶は婿取りを嫌って逃げて来た下野の機屋の娘だが、親類が説得に来ても帰らない強情さがあった - IA03113 (2022-11-27 評価=4.00)
その後、十八九の佐野という男が、お蝶を訪ねて来た。彼は坊さんになるため寺に預けられていたが、お蝶が彼に一目惚れし近付いた事が、婿取りを嫌がった理由だった - IA03114 (2022-11-28 評価=3.00)
ところが住職は佐野を僧侶になる柄の人ではない、と寺を追い出してしまった。そこで彼は東京に出て私立学校に入り、お蝶は後を慕って出て来たのであった - IA03115 (2022-11-28 評価=4.00)
佐野もだんだんお蝶に同情して来て、相談に乗る立場になったらしい。こういう事情はあったものの、お蝶は何事にもよく気が付き、客にも評判がよい娘だった - IA03116 (2022-11-29 評価=3.00)
いじめられても、すぐ機嫌を直して働き、怨むこともない。モンナ・リザの画を思い出す、口の端のちょいとした皺も可愛く、お上さんにも気に入られていた - IA03117 (2022-11-29 評価=4.00)
お蝶は外泊どころか昼間も休んだことがなく、佐野が来ても話をするだけだった。その為、お金は今夜遅くに佐野が来た後、お蝶が床に戻らないのが気になっていた - IA03119 (2022-11-30 評価=3.00)
「あの、ひゅうひゅうという音はなんでしょう」とお花が言った。どこかの隙間から吹き込む風の音でもなさそうだ。二人は耳をそばだてたが、わからなかった


