セメント樽の中の手紙 (葉山嘉樹) 7分割 | 入力文の数= 7 |
大正時代の労働者の悲惨な生活を知ることができる、葉山嘉樹(はやまよしき)の短編プロレタリア文学作品。樽から出て来た手紙の驚くべき内容とは……
- IA04520 (2025-02-16 評価=3.50)
箱は軽く、金も入っていないようだ。彼は仕事を続け、やがて終業時間になると、顔や手を洗い、自分の長屋へ帰って行った - IA04521 (2025-02-17 評価=4.00)
彼は、日当が安く生活が苦しい事をぼやいているうちに、小箱の事を思いだした。彼が小箱を壊すと、出て来た紙切れには次のように書かれていた - IA04522 (2025-02-17 評価=5.00)
[手紙の内容]――私はNセメント会社のセメント袋を縫う女工です。私の恋人は仕事中に誤って破砕機にはまって砕かれ、セメントの一部になりました - IA04523 (2025-02-18 評価=5.00)
そのセメントが何に使われるのか、私はそれが知りたいです。劇場の廊下や邸宅の塀になるのは見るに忍びません。もしあなたが労働者なら、そんな所に使わないで下さい - IA04524 (2025-02-18 評価=5.00)
あの人は26になったばかりの優しい、いい人でした。私はあの人に服を着せる代わりにセメント袋を着せているのです。あなたが労働者だったら、お返事ください - IA04525 (2025-02-19 評価=5.00)
彼は子供たちの騒ぎの中で、手紙の終わりを見ながら酒をあおった。細君の腹には七人目の子供ががいた
「セメント樽の中の手紙」葉山嘉樹作 大正15年1月