葬られたる秘密 (小泉八雲作 戸川明三訳) 6分割 | 入力文の数= 6 |
結婚して4年で病死したお園。葬式の日からお園の幽霊が毎晩現れるようになった。何か心残りがあるらしい。果たして寺の住職に謎が解けるのか……?
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丹波の国の商人、稲村屋源助の娘お園は「ながらや」という商人に嫁ぎ、男の子をもうけたが、結婚後4年目に病死した。その葬式の日、子供が二階に母親が帰って来たと言った - IA04861 (2025-10-10) NEW
家人が見に行くと、死んだお園がタンスの前に腰より下が薄くなって立っていた。皆驚いて逃げ戻ると、夫の母が自分の持ち物を見に戻ったのであろう、お寺に納めるのがよい、と言った - IA04862 (2025-10-11) NEW
そこでお園の飾り道具や衣裳はみな寺に運ばれたが、それからも毎晩お園は帰って来た。住職の大玄和尚に幽霊の件を相談すると『何か女の気にかかるものがあるに相違ない』と答えた - IA04863 (2025-10-11) NEW
そして今夜部屋で番をしよう、と言った。日没後、和尚がお経を読みながら座っていると、深夜になってお園の影が現れた。和尚は『心配なものを探し出して上げよう』と話しかけた - IA04864 (2025-10-12) NEW
影は承諾したらしい様子。和尚はひきだしを開けてみたが何もない。そこでひきだしの中に張ってある紙をはがしてみると、一番下のひきだしの貼り紙の下に何かがあった - IA04865 (2025-10-12) NEW
『貴女の心を悩ましていたものはこれかな?』と和尚は訊ねた……
「葬られたる秘密」小泉八雲作 戸川明三訳(明治37)