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雨あがる (山本周五郎) 55分割入力文の数= 55 << <  1  2  3  > >>

武芸の達人だが、人の良い浪人三沢伊兵衛。仕官先を探していた彼は、ある日藩の老職の目に留まる……。何度も映像化された、夫婦の絆を描く心温まる傑作

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  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    445
    IA05379 (2026-09-24 評価=3.00)

    三年めには旅費のため町道場などで賭け試合をした。ときには莫大な金になったが妻にいさめられ、賭け試合はしないことにした。だが、その結果窮迫し、妻は放浪の旅の苦労でやつれてしまった
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    402
    IA05380 (2026-09-25 評価=4.00)

    伊兵衛はヤジロベエ、竹とんぼなどの単純な玩具を作ったり、カニやカエルを捕らえて子供相手に売る一文あきないを始めた。だが、それが身に付いてくるとなさけなく、溜息をついた

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    409
    IA05381 (2026-09-25 評価=3.00)

    物思いにふけりながら歩いていると、松林の向こうの草原で数人の侍が集まっていた。急に一人をとり巻き五人が刀を抜いたので、伊兵衛は荷物を放り出し「おやめなさい」と駆け出した
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    410
    IA05382 (2026-09-26 評価=5.00) NEW

    ■四 かれらは逆上していた。伊兵衛がやめて下さい、と言うと「さがれ下郎、やかましい」とわめき、一人が刀を振り上げて向かって来た。彼は相手の利き腕をつかんで間に入り「どうか」と言った

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    392
    IA05383 (2026-09-26 評価=5.00) NEW

    残りの四人が伊兵衛に向かって来た。彼はうまく除けて全員の刀を奪い取り「許してください」と逃げ回った。それを眺めていた馬に乗った侍たちが馬を下りて近寄って来た
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    438
    IA05384 (2026-09-29 評価=5.00) NEW

    中年の侍が「鎮まれ」と制止し、もう一人が「ご老職(家老)であるぞ」とどなったので、みなすなおに争いをやめた。中年の侍は青山主膳と名乗り、伊兵衛に礼を言ったので、伊兵衛も名を名乗った

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    404
    IA05385 (2026-09-29 評価=4.00) NEW

    問われた宿泊先をつい答えてしまい、伊兵衛は逃げるように立ち去った。彼は意地とか面目で危ないことをするものだ、と思ったが、自分が逃げまわったのはあさましかった、と反省した
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    375
    IA05386 (2026-09-30 評価=4.00) NEW

    翌日、彼を召し抱えたい藩主が現れる夢を見た。妻に起こされてがっかりしたが、目を覚ますと、藩中の侍が来客として来たという

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    418
    IA05387 (2026-09-30 評価=5.00) NEW

    伊兵衛が出ると「ご老職であるぞ」と号令した牛尾大六という男だった。今朝の礼に酒を献じたいので、青山主膳宅まで来てもらいたい、と言った。伊兵衛はわくわくして服装を整えて出かけた
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    395
    IA05388 (2026-10-03) NEW

    ■5 青山邸では酒肴のもてなしを受けた。主膳は伊兵衛の腕前をほめ、なぜ浪人をしているのか、仔細を尋ねたので、彼は身の上のあらましを話した

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    387
    IA05389 (2026-10-03) NEW

    主膳は「実はもういちどここで腕を見せてもらいたい、そのために相手をする者を三人待たせてある」と言った
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    418
    IA05390 (2026-10-04) NEW

    伊兵衛は道場に案内された。控え部屋から三人出て来たが、なぜか一人が伊兵衛を見て驚き、つれの者に何か言って引き返した。伊兵衛は気にもとめず、用意された木刀の中から一本取った

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    404
    IA05391 (2026-10-04) NEW

    原田十兵衛という二十七八の青年が支度を整えた。伊兵衛は少し前かがみにして木刀を突きだし、ずんべぼうとした構えをした。伊兵衛の構えを見て相手はにやっと微笑した
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    436
    IA05392 (2026-10-06) NEW

    原田青年が打ち込む。伊兵衛が木刀をすっと頭上へ挙げると、青年は道場の羽目板に素っ飛んだ。次は師範役らしい鍋山又五郎。「少し荒いかもしれません」と言うと地ずり青眼に構えた

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    432
    IA05393 (2026-10-06) NEW

    かなりの時間の後、鍋山の木刀がすりあがった。伊兵衛の木刀が相手の木刀を叩くと、木刀が床に突き立った。鍋山は呆然としていたが、伊兵衛はうろたえて床に傷をつけたと謝った
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    415
    IA05394 (2026-10-07) NEW

    ■6 伊兵衛は日が暮れてから宿へ帰り、土産の菓子折りを渡して今日の話をした。妻が着物に入った金に気づき、御前へあがる支度をする金だと説明したが、妻は不安そうにしている

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    363
    IA05395 (2026-10-07) NEW

    これまで二人は「仕官」の話はしないようにしていたが、伊兵衛はかいつまで今日の事を語った。対戦相手三人のうち一人が帰った件については、次の試合を待つのかもしれない、と話した
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    388
    IA05396 (2026-10-08) NEW

    おたよは半信半疑だったが、伊兵衛は、武芸に熱心な殿様のために教育係を捜しているそうだから、こんどはいけそうな気がする、と話した

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    339
    IA05397 (2026-10-08) NEW

    翌日は城下町にいって、必要な衣装などを買いそろえ、余った金で妻にかんざしを買った。結婚して八年半、妻のために物を買ったのは初めてだった
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    346
    IA05398 (2026-10-10) NEW

    「そろそろ時節が来てもいい頃だ」伊兵衛はため息をついた。それから五日め、雨があがり、ぬけるような青空が広がった