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ジャンル1
ミステリ
ジャンル2
著作権フリー
文字数
315

彼の曲の歌詞や曲調は強烈な精神の集中の結果で、私は強い印象を受けた。それは彼自身が自分の高い理性がぐらついている事を意識していたからだろう。その詩『魔の宮殿』は…
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【投稿】TypetrekJ さん (ITA03016, 性別非公開)
【公開日】2021-03-03 10:16   (修正 2021-02-21 14:14)

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The Haunted Palace(『魔の宮殿』)について(訳注)
――1839年4月に発表された作者自身の詩。精神がしだいに狂い、理性が崩壊してゆくことを謳ったもの。ラフカディオ・ハーンはその講義集のなかでこの詩を最もよく解説している。

宮殿は人の心であり、その王座に座せる王は理性であり、窓は眼であり、真珠と紅玉とできらめく宮殿の扉は、紅い唇と白い歯とを持つ口であり、「こだま」はその口から出る美しい言葉であろうか。かくて最初の四節は理性の健全な時の精神を歌っている。後の二節はその理性の崩壊を謳う。「赤く輝く窓」は狂人の血走った眼であり、「大いなる物影」は狂人の妄想であり、蒼白き扉から出る「恐ろしき一群」は狂人のとりとめのない話である。狂人は笑う、が微笑はしない。
(小泉八雲全集第十五巻二六―三一ページ参照)

ポーの詩の傑作の一つに数えられている。ここではただその大意を訳しうるにすぎない。