■声 女流探偵桜井洋子は、沼津の富豪有松武雄から至急電話で呼び出され、午後4時40分の急行で東京駅を発った。車中うつらうつらしていると、通路から話し声が聞こえてきた
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【投稿】 | TypetrekJ さん (ITA03016, 性別非公開) |
【公開日】 | 2021-07-09 17:31 (修正 2023-01-25 12:34) |
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漢字 | ひらがな | カタカナ | 英字 | 数字 | 句読点・ 記号 | 合計 | |
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文字数 | 127 | 242 | 0 | 0 | 3 | 33 | 405 |
文字含有率 | 31.4% | 59.8% | 0% | 0% | 0.7% | 8.1% | - |
【タイピング数】(登録ユーザー平均)
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【アンケート】
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【追加情報】
深夜の客
大倉燁子
底本:「大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子探偵小説選」論創社
2011(平成23)年4月30日初版第1刷発行
底本の親本:「モダン日本 九巻一三号」
1938(昭和13)年12月号
初出:「モダン日本 九巻一三号」
1938(昭和13)年12月号
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:kompass
校正:門田裕志
2013年1月14日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
--------------------
・TypetrekJ による修正点
1 云→言、殊に→ことに、物優しく→もの優しく、断わる→断る、午後四時四十分→午後4時40分、駅を立った→駅を発った、落付いて→落ち着いて、話声→話し声、聞えて→聞こえて
2 はッって→はって、果す→果たす、少時(ルビ=しばらく)→しばらく、やッつけッちまう→やっつけっちまう、さア→さあ、細(ルビ=ほっ)そり→ほっそり、停った→停まった、危ぶない→危ない、柔かい→柔らかい、聞えない→聞こえない、掴まっちゃ→捕まっちゃ、なアに→なあに、愚図々々→ぐずぐず、籠った→こもった、湯ヶ原→湯河原、俄かに→にわかに、跳らせて→おどらせて、鳥打帽→鳥打ち帽
3 重って→重なって、捕えて→捕らえて、何んでも→何でも、弄戯(ルビ=からか)って→からかって、否え→いいえ、一々→いちいち、行先→行き先、直ぐ→すぐ、分り→分かり、真暗→真っ暗、苦笑→苦笑い、分らない→分からない
4 変り→変わり、給え→たまえ、合せ→合わせ、腰掛けて→腰かけて、聞えた→聞こえた、停る→停まる、多勢→大勢
5 恐しく→恐ろしく、仰しゃる→おっしゃる、現われて→現れて、庇護(ルビ=かくま)って→匿って、故意(ルビ=わざ)と→わざと、捕える→捕らえる、骨が祈れた→骨が折れた(校正ミス)、異(ルビ=ちが)って→違って、押入る→押し入る、定(ルビ=きま)って→決まって、委(ルビ=くわ)しく→詳しく
6 異った→違った、廻わし→回し、そににも→そこにも(作者校正ミスか。原文に[#「そににも」はママ]との記載あり)、出迎人→出迎え人、お邸→お屋敷
7 擦れ違った→すれ違った、鳥打帽→鳥打ち帽、邸→屋敷、辷べり→すべり、跫音→足音、焦(ルビ=し)れったく→じれったく、聞えた→聞こえた
8 青褪めた→青ざめた、細眼に→細めに、差延べて→差し伸べて、さッと→さっと、焦(ルビ=こが)れて→こがれて、変った→変わった、人懐(ルビ=ひとなつこ)い→人懐こい、えッ→えっ、分った→分かった、微かな→かすかな
9 四辺(ルビ=あたり)→あたり、分らない→分からない、怖しそう→怖ろしそう、俯伏せ→うつ伏せ、辺り→あたり、父が――→父が、私――→私、なって――→なって、咯血→喀血、居りました→おりました
10 終り→終わり、馳け→駆け、刺(って)→刺さ(って)、荒され→荒らされ、染って→染まって、居りません→おりません、引金→引き金、竦んで→すくんで
11 買物→買い物、指紋が着いた→指紋がついた、顛倒→転倒、縋り→すがり
12 恐しく→恐ろしく、馳け→駆け、検屍→検視、当り散し→当たり散らし、戸締り→戸締まり、お温順(ルビ=とな)しい→おとなしい、遂いに→ついに
13 恐しい→恐ろしい、仰しゃって→おっしゃって、聞え→聞こえ、引取って→引き取って、厭がって→嫌がって、段々→だんだん
14 懐しそう→懐かしそう、厭がる→嫌がる、易(かった)→やす(かった)、直ぐ→すぐ、随分→ずいぶん
15 積り→積もり、だろうッて→だろうって、だからなア→だからなあ、蓆→むしろ、荊棘(ルビ=いばら)→いばら、仕出かす→しでかす、分り→分かり、怖しい→怖ろしい、無論→むろん
16 逃がれ→逃れ、一汽車→ひと汽車、分らない→分からない、惨(ルビ=むごたら)しい→むごたらしい、稀れ→稀
17 瓦斯ストーヴ→ガスストーブ、植込→植え込み、ストーヴ→ストーブ、響→響き、硝子(ルビ=ガラス)→ガラス、起ち上り→立ち上がり、押えて→押さえて
18 上られる→上がれる(校正ミス?)、兇漢→凶漢、位→くらい、横眼→横目、ダイヤ入→ダイヤ入り、積り→積もり、指差して→指さして、硝子→ガラス
19 脱(ルビ=と)った→とった、已(ルビ=すで)に→すでに、擦れ違った→すれ違った、落付き→落ち着き
20 兇悪→凶悪、少時→しばらく、無論→むろん、分ら→分から、仰しゃって→おっしゃって、居りました→おりました、過まら→誤ら、果して→果たして、反って→かえって、申上げる→申し上げる、承わり→承り、是非→ぜひ
21 果す→果たす、殺(ルビ=やっ)つける→やっつける、外らせて→そらせて、当った→当たった、思召して→思し召して、依って→よって、引受けた→引き受けた
22 お訊ね→お尋ね、物語り→物語、終る→終わる、承われば→承れば、疾うの昔→とうの昔、少時→しばらく、仮りに→仮に、生れ→生まれ、独りぽッち→ひとりぽっち
23 仲好く→仲良く、しくれる→してくれる(校正ミス?)、打ち開けて→打ち明けて、始めて→初めて
24 断念(ルビ=あきら)め→諦め、度々→たびたび、生れた→生まれた、末亡人→未亡人(校正ミス)、遂に→ついに、可愛→可愛い
25 度に→たびに、睦じさ→睦まじさ、従兄(ルビ=いとこ)→従兄弟、度々→たびたび
26 穏かな→穏やかな、危ぶないナ→危ないな、置時計→置き時計、慌しく→慌ただしく、賑かな→賑やかな、笑声→笑い声、聞えて→聞こえて
27 従兄→従兄弟、合せ→合わせ、「。と言う」→「、と言う」(校正ミス?)、落される→落とされる、代り→代わり、
29 聞え→聞こえ、押えて→押さえて、吹込み→吹き込み、渉んで→にじんで(渉にルビがなく読み・意味不明だが、「汗がじとじと出る」文意から「滲(にじ)んで」の校正ミスと判断)、ソラ、見ろ→そら、見ろ
30 起ち上った→立ち上がった、愕(ルビ=おどろ)き→驚き、現わした→現した、「あれッ! 」→「あれっ!」(入力ミスを防ぐため文中の空白を削除)、電燈→電灯、真暗→真っ暗
31 廻わして→回して、廻った→回った、廻した→回した、手答え→てごたえ、打(ルビ=ぶ)つかった→ぶつかった、突破った→突き破った、一層→いっそう、アッ→あっ、あれッ→あれっ、混って→混じって、「やったな! 」→「やったな!」(入力ミスを防ぐため文中の空白を削除)、恐しい→恐ろしい、気狂い、押えて→押さえて、分らなかった→分からなかった、捕えられた→捕らえられた、
32 段々→だんだん、恐しい→恐ろしい、引取って→引き取って、咄嗟→とっさ
(深夜の客 2/39へ続く)
深夜の客
大倉燁子
底本:「大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子探偵小説選」論創社
2011(平成23)年4月30日初版第1刷発行
底本の親本:「モダン日本 九巻一三号」
1938(昭和13)年12月号
初出:「モダン日本 九巻一三号」
1938(昭和13)年12月号
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:kompass
校正:門田裕志
2013年1月14日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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・TypetrekJ による修正点
1 云→言、殊に→ことに、物優しく→もの優しく、断わる→断る、午後四時四十分→午後4時40分、駅を立った→駅を発った、落付いて→落ち着いて、話声→話し声、聞えて→聞こえて
2 はッって→はって、果す→果たす、少時(ルビ=しばらく)→しばらく、やッつけッちまう→やっつけっちまう、さア→さあ、細(ルビ=ほっ)そり→ほっそり、停った→停まった、危ぶない→危ない、柔かい→柔らかい、聞えない→聞こえない、掴まっちゃ→捕まっちゃ、なアに→なあに、愚図々々→ぐずぐず、籠った→こもった、湯ヶ原→湯河原、俄かに→にわかに、跳らせて→おどらせて、鳥打帽→鳥打ち帽
3 重って→重なって、捕えて→捕らえて、何んでも→何でも、弄戯(ルビ=からか)って→からかって、否え→いいえ、一々→いちいち、行先→行き先、直ぐ→すぐ、分り→分かり、真暗→真っ暗、苦笑→苦笑い、分らない→分からない
4 変り→変わり、給え→たまえ、合せ→合わせ、腰掛けて→腰かけて、聞えた→聞こえた、停る→停まる、多勢→大勢
5 恐しく→恐ろしく、仰しゃる→おっしゃる、現われて→現れて、庇護(ルビ=かくま)って→匿って、故意(ルビ=わざ)と→わざと、捕える→捕らえる、骨が祈れた→骨が折れた(校正ミス)、異(ルビ=ちが)って→違って、押入る→押し入る、定(ルビ=きま)って→決まって、委(ルビ=くわ)しく→詳しく
6 異った→違った、廻わし→回し、そににも→そこにも(作者校正ミスか。原文に[#「そににも」はママ]との記載あり)、出迎人→出迎え人、お邸→お屋敷
7 擦れ違った→すれ違った、鳥打帽→鳥打ち帽、邸→屋敷、辷べり→すべり、跫音→足音、焦(ルビ=し)れったく→じれったく、聞えた→聞こえた
8 青褪めた→青ざめた、細眼に→細めに、差延べて→差し伸べて、さッと→さっと、焦(ルビ=こが)れて→こがれて、変った→変わった、人懐(ルビ=ひとなつこ)い→人懐こい、えッ→えっ、分った→分かった、微かな→かすかな
9 四辺(ルビ=あたり)→あたり、分らない→分からない、怖しそう→怖ろしそう、俯伏せ→うつ伏せ、辺り→あたり、父が――→父が、私――→私、なって――→なって、咯血→喀血、居りました→おりました
10 終り→終わり、馳け→駆け、刺(って)→刺さ(って)、荒され→荒らされ、染って→染まって、居りません→おりません、引金→引き金、竦んで→すくんで
11 買物→買い物、指紋が着いた→指紋がついた、顛倒→転倒、縋り→すがり
12 恐しく→恐ろしく、馳け→駆け、検屍→検視、当り散し→当たり散らし、戸締り→戸締まり、お温順(ルビ=とな)しい→おとなしい、遂いに→ついに
13 恐しい→恐ろしい、仰しゃって→おっしゃって、聞え→聞こえ、引取って→引き取って、厭がって→嫌がって、段々→だんだん
14 懐しそう→懐かしそう、厭がる→嫌がる、易(かった)→やす(かった)、直ぐ→すぐ、随分→ずいぶん
15 積り→積もり、だろうッて→だろうって、だからなア→だからなあ、蓆→むしろ、荊棘(ルビ=いばら)→いばら、仕出かす→しでかす、分り→分かり、怖しい→怖ろしい、無論→むろん
16 逃がれ→逃れ、一汽車→ひと汽車、分らない→分からない、惨(ルビ=むごたら)しい→むごたらしい、稀れ→稀
17 瓦斯ストーヴ→ガスストーブ、植込→植え込み、ストーヴ→ストーブ、響→響き、硝子(ルビ=ガラス)→ガラス、起ち上り→立ち上がり、押えて→押さえて
18 上られる→上がれる(校正ミス?)、兇漢→凶漢、位→くらい、横眼→横目、ダイヤ入→ダイヤ入り、積り→積もり、指差して→指さして、硝子→ガラス
19 脱(ルビ=と)った→とった、已(ルビ=すで)に→すでに、擦れ違った→すれ違った、落付き→落ち着き
20 兇悪→凶悪、少時→しばらく、無論→むろん、分ら→分から、仰しゃって→おっしゃって、居りました→おりました、過まら→誤ら、果して→果たして、反って→かえって、申上げる→申し上げる、承わり→承り、是非→ぜひ
21 果す→果たす、殺(ルビ=やっ)つける→やっつける、外らせて→そらせて、当った→当たった、思召して→思し召して、依って→よって、引受けた→引き受けた
22 お訊ね→お尋ね、物語り→物語、終る→終わる、承われば→承れば、疾うの昔→とうの昔、少時→しばらく、仮りに→仮に、生れ→生まれ、独りぽッち→ひとりぽっち
23 仲好く→仲良く、しくれる→してくれる(校正ミス?)、打ち開けて→打ち明けて、始めて→初めて
24 断念(ルビ=あきら)め→諦め、度々→たびたび、生れた→生まれた、末亡人→未亡人(校正ミス)、遂に→ついに、可愛→可愛い
25 度に→たびに、睦じさ→睦まじさ、従兄(ルビ=いとこ)→従兄弟、度々→たびたび
26 穏かな→穏やかな、危ぶないナ→危ないな、置時計→置き時計、慌しく→慌ただしく、賑かな→賑やかな、笑声→笑い声、聞えて→聞こえて
27 従兄→従兄弟、合せ→合わせ、「。と言う」→「、と言う」(校正ミス?)、落される→落とされる、代り→代わり、
29 聞え→聞こえ、押えて→押さえて、吹込み→吹き込み、渉んで→にじんで(渉にルビがなく読み・意味不明だが、「汗がじとじと出る」文意から「滲(にじ)んで」の校正ミスと判断)、ソラ、見ろ→そら、見ろ
30 起ち上った→立ち上がった、愕(ルビ=おどろ)き→驚き、現わした→現した、「あれッ! 」→「あれっ!」(入力ミスを防ぐため文中の空白を削除)、電燈→電灯、真暗→真っ暗
31 廻わして→回して、廻った→回った、廻した→回した、手答え→てごたえ、打(ルビ=ぶ)つかった→ぶつかった、突破った→突き破った、一層→いっそう、アッ→あっ、あれッ→あれっ、混って→混じって、「やったな! 」→「やったな!」(入力ミスを防ぐため文中の空白を削除)、恐しい→恐ろしい、気狂い、押えて→押さえて、分らなかった→分からなかった、捕えられた→捕らえられた、
32 段々→だんだん、恐しい→恐ろしい、引取って→引き取って、咄嗟→とっさ
(深夜の客 2/39へ続く)