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富嶽百景
太宰治

底本：「筑摩現代文学大系59　太宰治集」筑摩書房
　　　1975（昭和50）年9月
初出：「文体」
　　　1939（昭和14）年2、3月
入力：網迫
校正：割子田数哉
1999年1月9日公開
2011年12月10日修正
青空文庫作成ファイル：
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫
（http://www.aozora.gr.jp）で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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○TypetrekJ 修正点
　本作品は青空文庫の「富嶽百景(太宰治作) 新字旧仮名版」を新仮名遣いに改めた上で、PC上で入力しやすいように送り仮名、一部の漢字、読み仮名を変更して掲載しました。

1 及→および、落され→落とされ
2 一さい→いっさい、果して→果たして、少く→少なく、つけて置いた→つけておいた
3 ネヂ→ネジ、之→これ、或る→ある
4 ねぇか→ねえか、在る→ある、真白(ルビなし)→真っ白、如し→ごとし、在った→あった
5 居られ(る)→おられ(る)、当って→当たって
6 或る→ある、書割→書き割り、落ついて→落ちついて、居られて→おられて、合せ→合わせ、蹲(ルビ=うずくま)って→うずくまって
7 毛臑(ルビ=けづね)→毛ずね、麦藁帽→麦わら帽
8 或る→ある、茶を呑んだ→茶を飲んだ
9 捻(ルビ=ね)じ→ねじ、見あげ→見上げ(文体の統一)
10 墨染→墨染め
11 飼犬→飼い犬
12 依って→よって
14 一たい→いったい、一すじ→ひとすじ、一ばん→いちばん
15 在つた→あった、工合い→工合、モウパスサン→モーパッサン
16 ストオヴ→ストーブ、鉄鎚(ルビ=かなづち)→金づち
17 在(る)→あ(る)
18 知合い→知り合い、気持→気持ち
19 在る→ある、落した→落とした、浮んで→浮かんで、懐手→ふところ手(校正ミス 用語の統一)
20 或る→ある、泊った→泊まった、落した→落とした
21 一ぱい→いっぱい
22 謂はば→いわば、呉れない→くれない、向う→向こう
23 坐って→座って、一せいに→いっせいに、引返す→引き返す、咏嘆→詠嘆
24 見度く→見たく
25 三七七八米→３７７８米、真赤→真っ赤、落葉→落ち葉(通則6)
26 枯葉→枯れ葉、在る→ある
27 謂(ルビ=い)はば→いわば、未(ルビ=ま)だ→まだ、就いて→ついて
28 居る→いる、陰欝→陰鬱
29 在る→ある、居れない→おれない
30 気持→気持ち、つんで→摘んで(用語統一)、冷い→冷たい、して置いて→しておいて
31 了った→しまった、当って→当たって、見よう→みよう
32 工合い→工合、金持→金持ち
33 呉れた→くれた
34 交る交る→代わる代わる、柔かく→柔らかく
35 起らず→起こらず、坐って→座って、楽書→落書き
36 居れば→いれば、真黒い→真っ黒い、買物→買い物、暮す→暮らす
37 廻れ右→回れ右、苦が苦がしく→苦々しく、気持→気持ち、落葉→落ち葉(通則6)、室→部屋、紋附→紋付き、附き添われ→付き添われ
38 晴の日→晴れの日、向う→向こう、ポオズ→ポーズ
39 向って→向かって、欠伸をを→欠伸を（校正ミス）、て置いた→ておいた
40 或る→ある、如く→ごとく、ストオヴ→ストーブ、
41 止り→止まり、きやつきやつ→きゃっきゃっ、シャッタア→シャッター、真白い→真っ白い
42 きやしや→きゃしゃ、俤(ルビ=おもかげ)→面影、シャッタア→シャッター、気持→気持ち、鳥渡(ルビ=ちよつと)→ちょっと、罌粟(ルビ=けし)→けし
43 一ぱい→いっぱい、屹(ルビ=き)っと→きっと、罌粟→けし