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死後の恋
夢野久作

底本：「夢野久作怪奇幻想傑作選　あやかしの鼓」角川ホラー文庫、角川書店
　　　1998（平成10）年4月10日初版発行
初出：「新青年」博文館
　　　1928（昭和3）年10月
入力：林裕司
校正：浜野智
1998年11月10日公開
2019年4月28日修正
青空文庫作成ファイル：
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫（https://www.aozora.gr.jp/）で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

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○TypetrekJ による修正点
※本作品には、「……」(三点リーダーの連続)が多数登場します。入力が特に不便と思われる文中の「……」は一部「、、」(読点の連続)に置き換えました。

1 「……」→「、、」、嘸(ルビ=さぞ)かし→さぞかし、決定(ルビ=きめ)て→決めて
2 押え→押さえ、上らない→上がらない、只今→ただ今、享(ルビ=う)けて→受けて、且つ→かつ、註文→注文、居て→いて、お蔭→お陰
3 室(ルビ=へや)→部屋
4 ウオツカ→ウォッカ、云う→言う、首肯(ルビ=うなず)かれ→頷かれ、上り→上がり、吾々同胞(ルビ=わたくしたち)→我々同胞、気風(ルビ=きもち)→気持ち
5 只→ただ、恐しい→恐ろしい、御座います→ございます、前置→前置き、註文→注文、眩(ルビ＝ま)わす→回す、註文→注文、辛棒(ルビ=しんぼう)→辛抱
6 云って→言って、猶太(ルビ=ユダヤ)人→ユダヤ人、情なく→情けなく、逐(ルビ=お)い出されて→追いだされて、憤(ルビ=おこ)り→怒り、堪(ルビ=たま)らない→たまらない
7 ヤ……→「ヤ、、」、ネ……→「ネ、、」
8 小僧ッ子→小僧っ子、這入って→入って、髪毛(ルビ=かみのけ)→髪の毛、髯(ルビ=ひげ)→ヒゲ、交って→交じって
9 附近→付近、云えば→言えば、原ッパ→原っぱ、真中→真ん中、在る→ある、一ツ→一つ、一寸(ルビ=ちょっと)→ちょっと、生れ→生まれ、ハラショ……→「ハラショ、、」、申しました……→「申しました、、」、匿(ルビ=かく)して→隠して、仰言(ルビ=おっしゃ)る→おっしゃる
10 然し→しかし、変って→変わって、烏首里(ルビ=ウスリ)→ウスリ、逐い→追い
11 生れ→生まれ、活溌→活発、躁(ルビ=はしゃ)ぎ屋→はしゃぎ屋、真黒く→真っ黒く、享(ルビ=う)けて→受けて、眼鼻立ち→目鼻立ち、忌(ルビ=いま)わしい→忌まわしい、云って→言って、這入る→入る、で……→「で、、」、
12 話相手→話し相手、後廻し→後回し、廻わされて→回されて、占(ルビ=し)めた→しめた、私達→私たち(用語の統一)
13 室(ルビ=へや)→部屋、云い→言い、居ません→いません、隅ッこ→隅っこ、立ち上って→立ち上がって、扁平(ルビ=ひらべっ)たい→平べったい、居ない→いない、廏(ルビ=うまや)→厩
14 輝やき→輝き、気もち→気持ち(用語の統一)、宛(ルビ=ずつ)→ずつ、交って→交じって
15 云い訳→言い訳、云って→言って、溝泥(ルビ=どぶどろ)→どぶ泥、起る→起こる、暮→暮れ、呉(ルビ=く)れた→くれた、前……→「前、、」、三箇月→三ヶ月(表記の統一)
16 起って→起こって、成る→なる、終(ルビ=しま)う→しまう、活溌→活発、生れ付き→生まれ付き、逐い→追い
17 云う→言う、了(ルビ=お)おせる→おおせる、終(ルビ=しま)った→しまった
18 云って→言って、居る→いる、曝(ルビ=ば)れる→ばれる、虞(ルビ=おそ)れ→おそれ、押えて→押さえて
19 云わず→言わず、救け→助け、一パイ→イッパイ
20 云う→言う、面喰(ルビ=めんくら)(った)→面食ら(った)、突立って→突っ立って、逸早(ルビ=いちはや)く→いち早く
21 又→また、仮りに→仮に、向い→向かい、竦立(ルビ=よだ)つ→よだつ
22 但し→ただし、唯一つ→ただ一つ、吾が→わが、斯様(ルビ=かよう)→かよう、又→また、只今→ただ今
23 居る→いる、仮令(ルビ=たとえ)→たとえ、スラヴ→スラブ、甚しき→甚だしき、お生れ→お生まれ、「者がいる。……」→「者がいる……」(書式の統一)
24 或る→ある、斯様(ルビ=かよう)→かよう、又→また、途連(ルビ=みちづ)れ→道連れ、スラヴ→スラブ、恐しい→恐ろしい
25 又→また、吾れ→われ、歎き→嘆き
26 又→また、軽卒→軽率、逸品揃い→逸品ぞろい
27 アシラッて→アシラって、二ツ三ツ→二つ三つ、当ります→当たります、無暗→むやみ、会わされる→あわされる
28 就いて→ついて、て上げる→てあげる、落さない→落とさない、云い云い→言い言い、又→また、名前はネ→名前はね、却って→かえって
29 竦立(ルビ=よだ)つ→よだつ、蔑(ルビ=さげ)すまれる→蔑まれる、奈何(ルビ=いかん)→如何、慾→欲、見る見る→みるみる、上って→上がって、危い→危ない
30 居た→いた、烏首里(ルビ=ウスリ)→ウスリ、ズット→ずっと、迂廻→迂回、隔った→隔たった、涯(ルビ=はて)→果て、向う→向こう、濶葉樹(ルビ=かつようじゅ)→広葉樹(「濶葉樹」は現在使われない用語で難入力のため、同義の広葉樹に修正しました)
31 向う→向こう、執(ルビ=と)って→とって、気もち→気持ち(用語の統一)、擡(ルビ=もた)げて→もたげて
32 跟(ルビ=つ)いて→ついて、横ッチョ→横っちょ、冠(ルビ=かぶ)り→かぶり、向う側→向こう側、起って→起こって、突切って→突っ切って、上った→上がった、繃帯(ルビ=ほうたい)→包帯
33 恐しい→恐ろしい、向う→向こう、先登(ルビ=せんとう)→先頭、一と縮み→ひと縮み
34 後(ルビ=おく)れた→遅れた、原ッパ→原っぱ、又→また、起った→起こった、帰って→かえって
35 気もち→気持ち(用語の統一)、起っ(た)→起こっ(た)、原ッパ→原っぱ、又→また、恐しい→恐ろしい、働らき→働き、生れた→生まれた、輝やく→輝く
36 非道(ルビ=ひど)かった→ひどかった
37 生れつき→生まれつき、或る→ある、匍(ルビ=は)い→這い、有りふれた→ありふれた
38 唯→ただ、又も→またも、恐しさ→恐ろしさ、真直ぐ→真っ直ぐ、噎せ→むせ、但(ルビ=ただし)→但し、擡(ルビ=もた)げて→もたげて、突込んで→突っ込んで、匍(ルビ=は)い→這い
39 匍い上った→這い上がった、一ツ→一つ、止め度なく→止めどなく、明り→明かり、向う→向こう、眼を瞠(ルビ=みは)り→眼を見張り、澄して→澄まして、愚か→おろか、摺(ルビ=す)れ合う→すれ合う、嚔(ルビ=くしゃみ)→くしゃみ
40 居ない→いない、原ッパ→原っぱ、又→また、遥(ルビ=は)る遥(ルビ=ば)る→遥々、暗(ルビ=やみ)→闇
（死後の恋 2/52 の追加情報に続く）