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大殿様には下々の事までお考えになる器量があり、洛中の老若男女に仏のように尊敬されていましたので、後々まで語り草になるような事がたくさんございました
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【投稿】TypetrekJ さん (ITA03016, 性別非公開)
【公開日】2022-12-04 19:08   (修正 2023-08-04 13:29)

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【追加情報】 

(地獄変 1/76より続き)

29 語→言葉、元より→もとより、己→おれ、面(ルビ=おもて)→おもて、起し→起こし、夢現(ルビ=ゆめうつつ)→夢うつつ、独(ルビ=ひと)り語(ルビ=ごと)→独り言、側→そば
30 眶(ルビ=まぶた)→まぶた、何時でも→いつでも、変った→変わった、慌しく→慌ただしく、矢庭に→やにわに、刎ね起き→はね起き、逆う→逆らう、匆々→そうそう、明い→明るい、容子→ようす、語→言葉
31 光り→光、容子→ようす
32 愚図々々→愚図愚図、と見えて→とみえて、繰返して→繰り返して、燥(ルビ=じれ)つたく→じれったく、手繰(ルビ=たぐ)り→たぐり、捻じ→ねじ、勢よく→勢いよく
33 酒甕→酒がめ、惨(ルビ=むご)たらしく→むごたらしく、唯→ただ、起らなかった→起こらなかった、幸→幸い
34 壷→壺、蔭→陰、一すぢ→ひとすじ、始の中→始めの中、辷り→すべり、冷い→冷たい、喚(ルビ=わめ)き→わめき、頸→うなじ
35 慌てて→あわてて、投げ棄て→投げすて、巻つき→巻きつき、壷→壺、不承無承→不承不承、忌々しそう→いまいましそう
36 略(ルビ=ほぼ)→ほぼ、兼ねない→かねない、出あい→であい、生れ→生まれ、腥い→なまぐさい、先(まず)→まず、大方→おおかた
36 所が→ところが、云はゞ→言わば、出遇い→出あい
37 て置く→ておく、随分→ずいぶん、確に→確かに、起り→起こり
38 何時もの→いつもの、恭々しく→恭しく、聞えない→聞こえない、頤(ルビ=あご)→あご、耳木兎(ルビ=みみづく)→みみずく
39 徐(ルビ=おもむろ)に→おもむろに、耳木兎→みみずく、飛び上って→飛び上がって、覆(ルビ=かさ)に→かさに、驀地(ルビ=まっしぐら)→まっしぐら
40 凄じく→すさまじく、落葉→落ち葉、物凄い→ものすごい、匂→匂い、徐に→おもむろに、水沫(ルビ=しぶき)→しぶき、饐(ルビ=す)えた→すえた、朧(ルビ=おぼろ)げな→おぼろげな、月明り→月明かり、恐しかった→恐ろしかった、展(ルビ=の)べ→のべ、舐(ルビ=ねぶ)つて→ねぶって、虐(ルビ=さいな)まれる→さいなまれる、一層→いっそう
41 容子→ようす、耳木兎→みみずく、唆(ルビ=けし)かけて→けしかけて、遣戸(ルビ=やりど)→遣り戸、立上った→立ち上がった、聞える→聞こえる、苛立し→いらだたし
42 向う→向こう、何時→いつ、結燈台(ルビ=ゆひとうだい)→結い灯台、耳木兎→みみずく、起した→起こした、捲き→巻き、流石→さすが、頸→うなじ
43 大方→おおかた、壷→壺、耳木兎→みみずく、互に→互いに、見合せて→見合わせて、下って→下がって、類(ルビ=たぐひ)→類い、落し→落とし、振舞→振る舞い、耳木兎→みみずく、幾つ→いくつ、初→初め、その外→そのほか
44 一層→いっそう、容子→ようす、上った→上がった、捗(ルビ=はか)どる
45 涙脆(ルビ=もろ)く→涙もろく、随分→ずいぶん、位→くらい、一ぱい→いっぱい、恥しい→恥ずかしい
46 反って→かえって、所が→ところが、容子→ようす、初→初め、了ひました→しまいました、堪えて→こらえて
47 更(ルビ=こう)が闌(ルビ=た)けて、確→確か、匂→匂い、暖い→暖かい、明り→明かり、振舞→振る舞い
48 一曲り→ひと曲がり、向う→向こう、慌(ルビ=あわただ)しく→慌ただしく、月明り→月明かり、聞え→聞こえ、立止って→立ち止まって、狼借者(ルビ=らうぜきもの)→狼藉者、そこ迄→そこまで、脅(ルビなし)し→脅かし(※「おどし」とも読めますが、芥川龍之介の他の作品では「おびやかし」とルビが振られている場合があり、文意から「おびやかし」としました)、外は→ほかは
49 所が→ところが、咽→喉、一足飛→一足飛び、上り→上がり、頸(ルビ=うなじ)→くび(※青空文庫のルビは「うなじ」ですが、文脈として「くび」が適切なので、角川文庫版を参考に「くび」に変更しました)、月明り→月明かり、辷(ルビ=すべ)り→すべり、遣戸→遣り戸、矢庭に→やにわに、跳り→おどり、後ざま→後ろざま
50 何時もの→いつもの、戦(ルビ=をのの)き/\→戦(ルビ=おのの)き戦き、出合頭→出合い頭、衝き当ろう→つき当たろう、危く→危うく、生々(ルビ=いき/\)と→生き生きと、打って変った→うって変わった、艶(ルビ=なまめか)しさ→艶めかしさ、勝な→がちな、月明り→月明かり、静に→静かに

(地獄変 3/76に続く)