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大殿様は変わった逸事がたくさんある方ですが、中でも地獄変の屏風の由来ほど、恐ろしい話はありません。まず屏風を描いた絵師、良秀の事を申し上げます
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【投稿】TypetrekJ さん (ITA03016, 性別非公開)
【公開日】2022-12-05 09:07   (修正 2023-08-04 13:28)

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(地獄変 2/76から続く)

51 尤も→もっとも、容子→ようす、一ぱい→いっぱい、緊(ルビ=かた)く→かたく、性得(しやうとく)→生得、分(り)→分か(り)、外→ほか、尋(ルビ=ただ)す→ただす、言(ルビ=ことば)→言葉、気咎め→気とがめ、愚→愚か、呑み→のみ、生憎→あいにく
52 所が→ところが、明け放した→開け放した、閉し→閉ざし、退めた→さめた、恥しい→恥ずかしい、中に→うちに、後から→後ろから、思召し→思し召し、鳴し→鳴らし
53 目出たく→めでたく、何時も→いつも、御眼通り→お目通り、早速→さっそく、一層→いっそう、兼ね/″\→かねがね、丹誠→丹精、抽(ルビ=ぬき)んで→ぬきんで、上った→上がった、同前→同然、目出たい→めでたい、張合→張り合い、執(ルビ=と)りました→とりました、稍→やや、腹立しそう→腹立たしそう、上り→上がり、唯→ただ、浮び→浮かび、眼のあたり→まのあたり、遇った→あった、一向→いっこう、嗄れた→しわがれた
54 仰有る→仰る、容子→ようす、一向→いっこう、目出たく→めでたく、稍→やや、唯→ただ、浮び→浮かび、眼のあたり→まのあたり、遇った→あった、火焔→火炎
55 御容子→ごようす、畳みかけて→たたみかけて、具(ルビ=つぶさ)に→つぶさに、洩し→洩らし、拍き→たたき、虐(ルビ=さいな)み→さいなみ、流石→さすが、睨めて→にらめて、打捨る→打ち捨てる、夢現→夢うつつ
56 仰有い→仰い、檳榔毛(ルビ=びろうげ)→びろう毛、確に→確かに、上﨟(ルビ=じょうろう)→上臈、烟(ルビ=むせ)び→むせび、顰(ルビ=ひそ)めて→ひそめて、繞つて→めぐって、始めて→初めて、鷙鳥(ルビ=しちょう)→しちょう
57 御容子→ごようす、繰返し→繰り返し、遣はそう→つかわそう、凄じい→すさまじい、檳榔毛→びろう毛、電(ルビ=いなづま)→いなづま
58 難有→有り難、仰有い→仰い、大方→おおかた、言→言葉、止め度なく→止めどなく、檳榔毛→びろう毛、上﨟→上臈、悶え死→もだえ死に、流石→さすが、動して→動かして、聞え→聞こえ、目ろみ→もくろみ、唯→ただ、仕合→仕合わせ、一生の中に→一生のうちに
59 夜毎々々→夜ごと夜ごと、尤も→もっとも、御容子→ごようす、大方→おおかた、御住い→お住まい、当推量→当て推量、御歿(ルビ=おな)くなり→お亡くなり、取沙汰→取り沙汰
60 兎角→とかく、一際→ひときわ、星明り→星明かり、御側→おそば
61 眼だって→めだって、尤も→もっとも、容子→ようす、腹巻→腹巻き、厳(ルビ=いかめ)しく→いかめしく、靡(ルビ=なび)く→なびく、夢現→夢うつつ、暗(ルビ=やみ)→闇、佩(ルビ=は)き反らせ→はきそらせ、もの凄く→ものすごく、斜に→斜めに、轅(ルビ=ながえ)→ながえ、榻(ルビ=しぢ)→
62 何時も→いつも、手ん手に→てんでに、執つて→とって、靡く→なびく、稍(ルビ=やや)→やや、真向→真向かい、揉烏帽子→揉み烏帽子、蹲っ(た)→うずくまっ(た)、跪(ルビ=ひざまず)いて→ひざまずいて、萎えた→なえた、頂いて→いただいて
63 暗→闇、匂→匂い、聞えて→聞こえて、流(ルビ=なが)し眄(ルビ=め)→流し目、交された→交わされた、分りません→分かりません、窺って→うかがって、呑んで→のんで、唸る→うなる、彼是→かれこれ
64 仰有い→仰い、畏(おそ)る畏る→おそるおそる、心算(ルビ=つもり)→つもり、言→言葉、御側→おそば、眴せ→めくばせ、焦して→焦がして、上る→上がる
65 て置け→ておけ、噤み→つぐみ、揺つて→揺すって、観物→見もの、揚げて→あげて、仰(ルビ=おおせ)→仰せ、矢庭に→やにわに、一しきり→ひとしきり、鮮か→鮮やか、照し→照らし、惨(ルビ=むごた)らしく→むごたらしく、釵子(ルビ=さいし)→さいし、頸→うなじ、危く→危うく
66 向い→向かい、慌(ルビ=あわただ)しく→慌ただしく、起して→起こして、屹(ルビ=きつ)と→きっと、伸した→伸ばした、生憎→あいにく、分りません→分かりません、浮び上り→浮かび上がり、檳榔毛→びろう毛、上った→上がった、御言→お言葉、生憎→あいにく、顔貌(ルビ=かおかたち)→顔かたち
67 見る見る→みるみる、煽られた→あおられた、上る→上がる、凄じさ→すさまじさ、危く→危うく、外は→ほかは、流蘇(ルビ=ふさ)→ふさ、搦(ルビ=から)み→からみ、迸(ルビ=ほとばし)つた→ほとばしった
68 上る→上がる、伸した→伸ばした、髭→ひげ、攣(ルビ=つ)つて→つって、交々(ルビ=こも/″\)→こもごも、乃至→ないし、流石に→さすがに、畏る畏る→おそるおそる
69 緊(ルビ=かた)く→かたく、咽(ルビ=むせ)んで→むせんで、掃(ルビ=はら)つて→はらって、変って→変わって、惨(ルビ=むご)たらしい→むごたらしい、一下(ルビ=ひとおろ)し→ひとおろし、靡(ルビ=なび)いた、縛(いましめ)→いましめ、私始め→私はじめ、向う→向こう、撒(ルビ=ま)いた→まいた、上って→上がって
70 朱塗→朱塗り、帛(ルビ=きぬ)→きぬ、諢名(ルビ=あだな)→渾名、何処→どこ、勿論→もちろん、繋いで→つないで
71 一しきり→ひとしきり、凄じい→すさまじい、上った→上がった、沸(ルビ=たぎ)つて→たぎって、衝いて→ついて、責苦(ルビ=せめく)→責め苦、浮べ→浮かべ、煮え返る→煮えかえる、火焔→火炎
72 唯→ただ、厳(おごそか)さ→厳かさ、揉烏帽子→揉み烏帽子、火焔→火炎
73 懸って→かかって
74 随分→ずいぶん、思召し→思し召し、曲(ルビ=よこしま)→よこしま、御心算(ルビ=おつもり)→おつもり、洩れ→もれ、先(ルビ=まず)→まず
75 所が→ところが、仰有い→仰い、御居合せ→お居あわせ、弁へねば→わきまえねば、外はない→ほかはない、上り→上がり、流石に→さすがに、恐しさ→恐ろしさ、出かし居つた→でかしおった、早速→さっそく
76 御容子→ごようす、仰有い→仰い、尤も→もっとも、言→言葉、少くとも→少なくとも、上った→上がった、曝(ルビ=さら)されて→さらされて、苔蒸して→苔むして