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織田信長
坂口安吾

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底本：「坂口安吾全集　07」筑摩書房
　　　1998（平成10）年8月20日初版第1刷発行
底本の親本：「季刊作品　第一号」創芸社
　　　1948（昭和23）年8月10日発行
初出：「季刊作品　第一号」創芸社
　　　1948（昭和23）年8月10日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」（区点番号5-86）を、大振りにつくっています。
入力：tatsuki
校正：土井　亨
2006年7月11日作成
2013年6月10日修正
青空文庫作成ファイル：
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫（http://www.aozora.gr.jp/）で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

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○TypetrekJ による修正点など
・前の文字を繰り返す記号「ゝ／ゞ／ヽ」は、前の文字を「そのまま／濁音化して／そのまま」置き換えました。（例：あゝ→ああ、ほゞ→ほぼ、アヽ→アア）
・冒頭の小唄は『信長戦記』に出ており、下記のような意味になります。
「人間はだれでも死ぬもの、生きたときのことをしのぶものとして、生きているあいだになにをしておこうか。人は、きっとそのことを思い出として語ってくれるだろうよ」

1 死のふ→死のう、腕ッ節→腕っ節、慾しい→欲しい、冷酷無慙→冷酷無残、その又→そのまた、鷹狩→鷹狩り、怖しい→怖ろしい、温い→温かい
2 暮し→暮らし、怖しい→怖ろしい、然し→しかし、云って→言って、仕組→仕組み
3 あゝ→ああ、鷹狩→鷹狩り、目附→目付、上﨟(じょうろう)→上臈、行かない→いかない
4 鷹狩→鷹狩り、いたゞいて→いただいて、あゝ→ああ、云って→言って、落して→落として、一風呂→ひと風呂
5 さッさ→さっさ、暮し→暮らし、然し→しかし、仰有る→おっしゃる、云って→言って、恢復→回復
6 まア→まあ、一とまわり→ひとまわり、具わった→備わった、泊って→泊まって、狩→狩り
7 云う→言う、預って→預かって、如き→ごとき
8 原ッパ→原っぱ、物怖しい→物怖ろしい、鉄炮→鉄砲、葭(ルビ=よし)→ヨシ
9 直ちに→ただちに
10 エチオピヤ→エチオピア、ヒッ捕えて→ひっ捕らえて、じゃア→じゃあ、廻国→回国
11 云って→言って、分らない→分からない、泊っている→泊まっている
12 然し→しかし、却々(ルビ=なかなか)→なかなか、廻(り)→回(り)、山径(ルビ=やまみち)→山道、分らない→分からない、平げ→平らげ
13 始めて→初めて、然し→しかし、於て→おいて、疎ず→疎(うと)んず
14 うッちゃらかして→うっちゃらかして、乗とり→乗っ取り、納った→納まった、夜討→夜討ち
15 然し→しかし、距り→隔たり、手当り→手当たり、見境い→見境
16 又→また、変り→変わり、乗とり→乗っ取り、冷酷無慙→冷酷無残
17 危い→危ない、明か→明らか、追々→おいおい
18 然し→しかし、云えば→言えば、見境い→見境、恢復→回復、八ツ裂き→八つ裂き、有る→ある
19 云って→言って、如く→ごとく、八ツ裂き→八つ裂き、ラムプ→ランプ
20 まア→まあ、頭から放れ→頭から離れ、鷹狩→鷹狩り、分らない→分からない、外に→ほかに、当り→当たり
21 腕ッぷし→腕っぷし、一つぶし→ひとつぶし、断々乎→断固(断々乎(だんだんこ)は難入力単語のため意味がほぼ同じで音も近い単語に置き換えました)
22 云って→言って、明か→明らか、愈々→いよいよ、夜ふかし→夜更かし(漢字の統一)
23 如く→ごとく、立ち上り→立ち上がり、如く→ごとく、見合せ→見合わせ、舞→舞い、鼻謡(ルビ=はなうた)→鼻歌
24 云わさず→言わさず、廻され→回され、祝→祝い、同志討ち→同士討ち、落され→落とされ、当り→当たり
25 組立て→組み立て、少く→少なく、生れて→生まれて、分らない→分からない、常規→常軌、釣→釣り
26 鷹狩→鷹狩り、果して→果たして、虚(ルビ=むなしゅ)う→虚しゅう、捨身→捨て身
27 然し→しかし、変り→変わり、これが又→これがまた、合せて→合わせて、生れ→生まれ
28 一とすじ→ひとすじ、これが又→これがまた、立会い→立ち会い
29 云われ→言われ、炮術→砲術、聟→婿、鉄炮→鉄砲、炮術→砲術
30 然し→しかし、気持→気持ち、聟→婿、七ツ→七つ、八ツ→八つ
31 腕ッ節→腕っぷし、ちッとも→ちっとも、然し→しかし、チョコ／＼→チョコチョコ、如し→ごとし、炮術→砲術、分らない→分からない、聟→婿
32 気持→気持ち、聟→婿、高々→たかだか、鉄炮→鉄砲、挺→丁
33 猿廻し→猿回し、一パイ→イッパイ、これ又→これまた、七ツ→七つ、八ツ→八つ、美事→見事
34 云って→言って、上る→上がる、さア→さあ、又→また、交し→交わし
35 然し→しかし、又→また、凡そ→およそ、向って→向かって、飜弄→翻弄、分らなかった→分からなかった、仏頂ヅラ→仏頂面
36 しょッちゅう→しょっちゅう、一々→いちいち、鷹狩→鷹狩り、鉄炮→鉄砲、有りてい→ありてい
37 ジッと→じっと、然し→しかし、変った→変わった、ジッと→じっと、死のふ→死のう
38 又→また、鷹狩→鷹狩り、度々→たびたび、ソロリ／＼→ソロリソロリ、近かより→近寄り、向い待→向かい待ち
39 然し→しかし、又→また、果して→果たして、狩→狩り、所詮→しょせん
40 然し→しかし、浮身→浮き身、如き→ごとき、於て→おいて
41 慾→欲、然し→しかし
43 サッと→さっと、然し→しかし、云わねば→言わねば、任かされた→任された、分らない→分からない、作品末の文字「（未完）」は削除しました

＜参考文献＞
・平手中務 の中務について
　https://raisoku.com/5686
・立正寺（立政寺、りゅうしょうじ)について
　岐阜市観光ナビ
　https://gifucvb.or.jp/sightseeing/detail_kankou.php?eid=00035