■一 冬至を過ぎ、堯(たかし)の下宿の窓の外は落ち葉が多くなった。堯の肺は痛み、痰(たん)に血が混じるようになっており、もう血痰を見ても、なんの刺戟も感じなくなっていた
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【投稿】 | TypetrekJ さん (ITA03016, 性別非公開) |
【公開日】 | 2023-12-15 10:52 (修正 2024-11-19 08:48) |
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漢字 | ひらがな | カタカナ | 英字 | 数字 | 句読点・ 記号 | 合計 | |
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文字数 | 155 | 290 | 0 | 0 | 0 | 30 | 475 |
文字含有率 | 32.6% | 61.1% | 0% | 0% | 0% | 6.3% | - |
【タイピング数】(登録ユーザー平均)
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【アンケート】
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【追加情報】
冬の日
梶井基次郎
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底本:「檸檬・ある心の風景 他二十編」旺文社文庫、旺文社
1972(昭和47)年12月10日初版発行
1974(昭和49)年第4刷発行
初出:「青空」青空社
1927(昭和2)年2月号、4月号
※編集部による傍注は省略しました。
※見出しの字下げが統一されてないのは、底本通りです。
入力:j.utiyama
校正:野口英司
1998年10月17日公開
2016年7月5日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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〇TypetrekJ による修正
1 現われて→現れて、暁刻→暁刻《あけとき》(暁刻の読みは厳密には不明。「ぎょうこく」とも)、疼《いた》んだ→痛んだ、落葉→落ち葉、留って→たまって、夙《と》うに→とうに、仔→子、凝視《みつ》めず→見つめず、鮮かな→鮮やかな、埃及《エジプト》→エジプト
2 引き摺《ず》って→引きずって、裡に→内に、焦慮《あせ》って→焦って、|展《ひら》いて→開いて、凝視《みつ》める→見つめる、翳《かげ》って→かげって、距《へだ》てた→へだてた、駐《とどま》って→とどまって、入日→入り日、郵便受→郵便受け
3 距てた→へだてた、不知不識《しらずしらず》→知らず知らず、展いて→開いて、並樹→並木、枯葉→枯れ葉、鎖し→とざし、摧《くだ》け→くだけ、写って→映って、撓《し》ない→撓い
4 醒める→覚める、気懸り→気がかり、摶動《はくどう》→拍動、眼覚まさない→目覚まさない
5 裡に→内に、跋《ばつ》の悪い→ばつの悪い、石造→石造り、並樹→並木、疎《まば》らな→まばらな、街燈→街灯、交叉路《こうさろ》→交差路
6 穉《おさな》い→おさない、泛《うか》んだ→浮かんだ、佯《いつわ》り→いつわり、響→響き、現われる→現れる
7 転輾《てんてん》→輾転、工合→具合、髣髴《ほうふつ》→彷彿、杳《はる》かな→はるかな
8 啼き声→鳴き声、蔭→陰、模《ま》ね→まね、現わさなかった→現さなかった、距《へだ》てて→へだてて、日当り→日当たり、堅い→固い
9 化《な》り→なり、負《お》ぶった→おぶった、緩《ゆっく》り→ゆっくり
10 日溜り→日だまり、温柔《おとな》しく→おとなしく、穉《おさな》い→おさない、麗《うらら》か→麗らか、断わり→断り
11 穉《おさな》い→幼い、暖い→暖かい、遣《や》った→やった、疎《まば》ら→まばら、落葉→落ち葉
12 曇空→曇り空、電燈→電灯、鎖され→とざされ、彳んだ→佇んだ、早や→はや、寄辺《よるべ》→寄る辺、早や→はや
13 訝《いぶ》かしい→訝しい、気持→気持ち、朧《おぼろ》げ→おぼろげ
14 棄てた→捨てた、褞袍《どてら》→どてら、髣髴《ほうふつ》→彷彿、外囲→外囲い、電燈→電灯、窓硝子→窓ガラス、磨硝子《すりガラス》→すりガラス(硝子はガラスに統一)、彳《たたず》んでいる→佇んでいる
15 枯葉→枯れ葉、華ばなしい→華々しい、売出し→売り出し、泛《うか》べて→浮かべて、釣革→つり革、一と眼→ひと眼
16 脱け出し→抜け出し、漣漪《さざなみ》→さざ波、ストーヴ→ストーブ、鮮かな→鮮やかな、お伽噺→おとぎ話、穿《は》いて→はいて、茣蓙《ござ》→ござ、独楽《こま》→コマ
17 坐って→座って、気持→気持ち、牛酪《バター》→バター、畳む→たたむ、ストーヴ→ストーブ、流眄《ながしめ》→流し目、独楽→コマ
18 一と所→ひと所、目盛→目盛り、疎《まば》ら→まばら、人びと→人々、掴《つか》まされた→つかまされた、類→類い
19 啼き声→鳴き声、幻燈→幻灯、写し出して→映し出して、日溜り→日だまり、撲《う》つ→打つ、枯草→枯れ草、面紗《ヴェイル》→ベール、倚《よ》って→よって、当て嵌《は》める→当てはめる、日射し→日差し、枇杷→ビワ
20 気持→気持ち、言い憎さ→言いにくさ
21 路ばた→道ばた、気持→気持ち、腰付→腰つき、慄《ふる》わせ→ふるわせ、引き摺り→引きずり、身慄《ぶる》い→身震い、槿《むくげ》→ムクゲ
22 腋の下→脇の下、坐って→座って、目盛→目盛り、嚥《の》んだ→のんだ
23 焼跡→焼け跡、毀《こわ》して→こわして、一と衝《つ》き→ひと突き、紙入→紙入れ、久濶→久闊
25 「…………」→「……」(4つの…を2つに)
26 坐り→座り
27 距てた→へだてた、日蔭→日陰、立ち停まる→立ち止まる、
28 餅搗《もちつ》き→餅つき、米を磨《と》いで→米をといで、立ち停まらせ→立ち止まらせ、距《へだた》って→へだたって、充《みた》した→満たした、夕焼→夕焼け
29 涵《みた》して→みたして、凭《もた》りかかる→よりかかる(ふりがなの誤り?)
冬の日
梶井基次郎
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底本:「檸檬・ある心の風景 他二十編」旺文社文庫、旺文社
1972(昭和47)年12月10日初版発行
1974(昭和49)年第4刷発行
初出:「青空」青空社
1927(昭和2)年2月号、4月号
※編集部による傍注は省略しました。
※見出しの字下げが統一されてないのは、底本通りです。
入力:j.utiyama
校正:野口英司
1998年10月17日公開
2016年7月5日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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〇TypetrekJ による修正
1 現われて→現れて、暁刻→暁刻《あけとき》(暁刻の読みは厳密には不明。「ぎょうこく」とも)、疼《いた》んだ→痛んだ、落葉→落ち葉、留って→たまって、夙《と》うに→とうに、仔→子、凝視《みつ》めず→見つめず、鮮かな→鮮やかな、埃及《エジプト》→エジプト
2 引き摺《ず》って→引きずって、裡に→内に、焦慮《あせ》って→焦って、|展《ひら》いて→開いて、凝視《みつ》める→見つめる、翳《かげ》って→かげって、距《へだ》てた→へだてた、駐《とどま》って→とどまって、入日→入り日、郵便受→郵便受け
3 距てた→へだてた、不知不識《しらずしらず》→知らず知らず、展いて→開いて、並樹→並木、枯葉→枯れ葉、鎖し→とざし、摧《くだ》け→くだけ、写って→映って、撓《し》ない→撓い
4 醒める→覚める、気懸り→気がかり、摶動《はくどう》→拍動、眼覚まさない→目覚まさない
5 裡に→内に、跋《ばつ》の悪い→ばつの悪い、石造→石造り、並樹→並木、疎《まば》らな→まばらな、街燈→街灯、交叉路《こうさろ》→交差路
6 穉《おさな》い→おさない、泛《うか》んだ→浮かんだ、佯《いつわ》り→いつわり、響→響き、現われる→現れる
7 転輾《てんてん》→輾転、工合→具合、髣髴《ほうふつ》→彷彿、杳《はる》かな→はるかな
8 啼き声→鳴き声、蔭→陰、模《ま》ね→まね、現わさなかった→現さなかった、距《へだ》てて→へだてて、日当り→日当たり、堅い→固い
9 化《な》り→なり、負《お》ぶった→おぶった、緩《ゆっく》り→ゆっくり
10 日溜り→日だまり、温柔《おとな》しく→おとなしく、穉《おさな》い→おさない、麗《うらら》か→麗らか、断わり→断り
11 穉《おさな》い→幼い、暖い→暖かい、遣《や》った→やった、疎《まば》ら→まばら、落葉→落ち葉
12 曇空→曇り空、電燈→電灯、鎖され→とざされ、彳んだ→佇んだ、早や→はや、寄辺《よるべ》→寄る辺、早や→はや
13 訝《いぶ》かしい→訝しい、気持→気持ち、朧《おぼろ》げ→おぼろげ
14 棄てた→捨てた、褞袍《どてら》→どてら、髣髴《ほうふつ》→彷彿、外囲→外囲い、電燈→電灯、窓硝子→窓ガラス、磨硝子《すりガラス》→すりガラス(硝子はガラスに統一)、彳《たたず》んでいる→佇んでいる
15 枯葉→枯れ葉、華ばなしい→華々しい、売出し→売り出し、泛《うか》べて→浮かべて、釣革→つり革、一と眼→ひと眼
16 脱け出し→抜け出し、漣漪《さざなみ》→さざ波、ストーヴ→ストーブ、鮮かな→鮮やかな、お伽噺→おとぎ話、穿《は》いて→はいて、茣蓙《ござ》→ござ、独楽《こま》→コマ
17 坐って→座って、気持→気持ち、牛酪《バター》→バター、畳む→たたむ、ストーヴ→ストーブ、流眄《ながしめ》→流し目、独楽→コマ
18 一と所→ひと所、目盛→目盛り、疎《まば》ら→まばら、人びと→人々、掴《つか》まされた→つかまされた、類→類い
19 啼き声→鳴き声、幻燈→幻灯、写し出して→映し出して、日溜り→日だまり、撲《う》つ→打つ、枯草→枯れ草、面紗《ヴェイル》→ベール、倚《よ》って→よって、当て嵌《は》める→当てはめる、日射し→日差し、枇杷→ビワ
20 気持→気持ち、言い憎さ→言いにくさ
21 路ばた→道ばた、気持→気持ち、腰付→腰つき、慄《ふる》わせ→ふるわせ、引き摺り→引きずり、身慄《ぶる》い→身震い、槿《むくげ》→ムクゲ
22 腋の下→脇の下、坐って→座って、目盛→目盛り、嚥《の》んだ→のんだ
23 焼跡→焼け跡、毀《こわ》して→こわして、一と衝《つ》き→ひと突き、紙入→紙入れ、久濶→久闊
25 「…………」→「……」(4つの…を2つに)
26 坐り→座り
27 距てた→へだてた、日蔭→日陰、立ち停まる→立ち止まる、
28 餅搗《もちつ》き→餅つき、米を磨《と》いで→米をといで、立ち停まらせ→立ち止まらせ、距《へだた》って→へだたって、充《みた》した→満たした、夕焼→夕焼け
29 涵《みた》して→みたして、凭《もた》りかかる→よりかかる(ふりがなの誤り?)