■一 むし暑い、七月の日ざかりの京都、朱雀綾小路である。二十ばかりの、じみで醜い片目の侍が通りかかりの老婆に「猪熊のおばば」と声をかけた
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【公開日】 | 2024-06-18 11:22 (修正 2024-10-23 09:37) |
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漢字 | ひらがな | カタカナ | 英字 | 数字 | 句読点・ 記号 | 合計 | |
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文字数 | 94 | 265 | 0 | 0 | 0 | 38 | 397 |
文字含有率 | 23.7% | 66.8% | 0% | 0% | 0% | 9.6% | - |
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【アンケート】
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【追加情報】
偸盗
芥川龍之介
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底本:「羅生門・鼻・芋粥・偸盗」岩波文庫、岩波書店
1960(昭和35)年11月25日第1刷発行
1993(平成5)年9月20日第46刷発行
底本の親本:「芥川竜之介全集」岩波書店
1954(昭和29)年~1955(昭和30)年
初出:「中央公論」
1917(大正6)年4、7月
入力:福田芽久美
校正:野口英司
1998年10月4日公開
2007年9月24日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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〇TypetrekJ による修正点
・―(ダッシュ文字)、…(三点リーダー)が3個以上連続している箇所は入力を容易にするため、2個に修正しました。
・ひらがなの「やみ」と「暗《やみ》」が混在して用いられていましたので、ひらがなの「やみ」に統一しました。
1 揉烏帽子《もみえぼし》→揉み烏帽子
3 販婦《ひさぎめ》→ひさぎめ
5 翛然《ゆうぜん》→悠然、齒→歯、高が→たかが
9 こうなって見れば→こうなってみれば、始めて→初めて、
10 築土《ついじ》→築地、朽ち葉色→朽葉色
11 齒→歯
12 齒→歯
13 野ら犬→野良犬、齒→歯、
14 齒→歯、一思いに→ひと思いに、気らく→気楽
15 齒→歯
16 御面相→ご面相
17 古築土《ふるついじ》→古築地
18 思わく→思惑、一悶着《ひともんちゃく》→ひと悶着
19 娓々《びび》→びび
20 始めて→初めて、白味→白身
21 板葺→板葺き、檜皮葺→檜皮葺き、荷なった→荷った
22 量見《りょうけん》→了見
24 燈台→灯台、小酒盛→小酒盛り
25 一月《ひとつき》→ひと月、無論→むろん、汗衫《かざみ》→かざみ
29 始めて→初めて
30 始めは→初めは、一囲い→ひと囲い
31 "「おれは"→"(おれは" (校正ミス"」"がなく、その後の")"に対する"("がない)、肉身→肉親
32 捕えて→捕らえて、
33 次郎と言う→次郎という、用捨→容赦、腐爛《ふらん》→腐乱
34 "「ことに"→" ことに"(校正ミス「に対する閉じ括弧なし)
35 貫ぬいた→貫いた
36 築土→築地、青蓮花《あおれんげ》→青蓮華、始めて→初めて、文挾《ふばさみ》→文挟み
38 一思い→ひと思い
40 梨打《なしうち》→梨打ち、濶達《かったつ》→闊達
41 咽《のど》→喉
45 檜垣《ひがき》→桧垣
47 追窮《ついきゅう》→追究、会わせて→あわせて
48 蝎《さそり》→蠍
49 廚《くりや》→厨、酒肥《さかぶと》り→酒太り、肥った→太った、遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
50 遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
51 廚《くりや》→厨
52 一突き→ひと突き、頸《うなじ》→うなじ、手答え→手ごたえ、
54 頸《うなじ》→うなじ、遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
55 遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
59 痩世帯《やせじょたい》→痩せ世帯
61 遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
62 匇々《そうそう》→匆々、殺されそくなった→殺されそこなった
63 築土→築地、朽ち葉色→朽葉色
65 戟《ほこ》→鉾(厳密には鉾と戟は異なる武具だが、他の箇所に合わせた)
66 胡簶《やなぐい》→やなぐい、暗《やみ》→やみ
67 断わって→断って、戟《ほこ》→鉾(ほこ。戟と鉾は厳密には異なる武具だが、他の箇所の多くで爺の使う武具は鉾となっている。校正ミスか)、蘇芳染→蘇芳染め
70 一すじ→ひとすじ
71 狩犬→狩り犬、箆深《のぶか》く→のぶかく、臂《ひじ》→肘
72 苛責→呵責
73 狩犬→狩り犬、衝《つ》いて→ついて
74 築土→築地、見る見る→みるみる、狩犬→狩り犬
75 築土→築地、肝腎《かんじん》→肝心
76 引き揚げ→引き上げ、相図→合図
77 鏘然《そうぜん》→そう然
78 箆深《のぶか》く→のぶかく、鋒《きっさき》→切っ先
79 築土→築地
80 頤《あご》→顎、狩犬→狩り犬、執拗《しゅうね》い
81 貫ぬいて→貫いて
82 狺々《ぎんぎん》→ぎんぎん、狩犬→狩り犬
83 築土→築地、一思い→ひと思い、一太刀→ひと太刀、芒原《すすきはら》→すすき原
84 用捨→容赦
85 頂き→頂(通則4)、簇々《そうそう》→そうそう、楹《たるき》→垂木
87 用捨→容赦
89 燈台→灯台
91 暗《やみ》→やみ、酒肥《さかぶと》り→酒太り、と言い→といい、
92 鋒《きっさき》→切っ先
93 齒→歯、屈竟《くっきょう》→屈強、見る見る→みるみる
96 髻《もとどり》→もとどり
98 覊綱《はづな》→はづな
99 築土→築地
100 鬣《たてがみ》→たてがみ、跳《おど》った→躍った
102 鬣《たてがみ》→たてがみ、見る見る→みるみる
103 跳《おど》らせて→躍らせて、貫ぬいた→貫いた
106 檐《のき》→軒、酸《す》えた→すえた、一時《ひととき》→ひと時
107 暗《やみ》→やみ、手当→手当て
109 眶《まぶた》→まぶた(用語の統一)
110 轆轤《ろくろ》→ろくろ
111 暗《やみ》→やみ
113 暗《やみ》→やみ
115 齒→歯
116 眦《まなじり》→まなじり、柔らげた→やわらげた
117 酒肥《さかぶと》り→酒太り
118 啖《たん》→たん、暗《やみ》→やみ
119 朽ち葉色→朽葉色、舁《か》かれて→かかれて
120 肥《ふと》った→太った
121 遣《や》り戸《ど》→遣り戸
122 驍勇《きょうゆう》→ぎょう勇(文字および読みの変更)
偸盗
芥川龍之介
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底本:「羅生門・鼻・芋粥・偸盗」岩波文庫、岩波書店
1960(昭和35)年11月25日第1刷発行
1993(平成5)年9月20日第46刷発行
底本の親本:「芥川竜之介全集」岩波書店
1954(昭和29)年~1955(昭和30)年
初出:「中央公論」
1917(大正6)年4、7月
入力:福田芽久美
校正:野口英司
1998年10月4日公開
2007年9月24日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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〇TypetrekJ による修正点
・―(ダッシュ文字)、…(三点リーダー)が3個以上連続している箇所は入力を容易にするため、2個に修正しました。
・ひらがなの「やみ」と「暗《やみ》」が混在して用いられていましたので、ひらがなの「やみ」に統一しました。
1 揉烏帽子《もみえぼし》→揉み烏帽子
3 販婦《ひさぎめ》→ひさぎめ
5 翛然《ゆうぜん》→悠然、齒→歯、高が→たかが
9 こうなって見れば→こうなってみれば、始めて→初めて、
10 築土《ついじ》→築地、朽ち葉色→朽葉色
11 齒→歯
12 齒→歯
13 野ら犬→野良犬、齒→歯、
14 齒→歯、一思いに→ひと思いに、気らく→気楽
15 齒→歯
16 御面相→ご面相
17 古築土《ふるついじ》→古築地
18 思わく→思惑、一悶着《ひともんちゃく》→ひと悶着
19 娓々《びび》→びび
20 始めて→初めて、白味→白身
21 板葺→板葺き、檜皮葺→檜皮葺き、荷なった→荷った
22 量見《りょうけん》→了見
24 燈台→灯台、小酒盛→小酒盛り
25 一月《ひとつき》→ひと月、無論→むろん、汗衫《かざみ》→かざみ
29 始めて→初めて
30 始めは→初めは、一囲い→ひと囲い
31 "「おれは"→"(おれは" (校正ミス"」"がなく、その後の")"に対する"("がない)、肉身→肉親
32 捕えて→捕らえて、
33 次郎と言う→次郎という、用捨→容赦、腐爛《ふらん》→腐乱
34 "「ことに"→" ことに"(校正ミス「に対する閉じ括弧なし)
35 貫ぬいた→貫いた
36 築土→築地、青蓮花《あおれんげ》→青蓮華、始めて→初めて、文挾《ふばさみ》→文挟み
38 一思い→ひと思い
40 梨打《なしうち》→梨打ち、濶達《かったつ》→闊達
41 咽《のど》→喉
45 檜垣《ひがき》→桧垣
47 追窮《ついきゅう》→追究、会わせて→あわせて
48 蝎《さそり》→蠍
49 廚《くりや》→厨、酒肥《さかぶと》り→酒太り、肥った→太った、遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
50 遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
51 廚《くりや》→厨
52 一突き→ひと突き、頸《うなじ》→うなじ、手答え→手ごたえ、
54 頸《うなじ》→うなじ、遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
55 遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
59 痩世帯《やせじょたい》→痩せ世帯
61 遣戸《やりど》→遣り戸(用語の統一)
62 匇々《そうそう》→匆々、殺されそくなった→殺されそこなった
63 築土→築地、朽ち葉色→朽葉色
65 戟《ほこ》→鉾(厳密には鉾と戟は異なる武具だが、他の箇所に合わせた)
66 胡簶《やなぐい》→やなぐい、暗《やみ》→やみ
67 断わって→断って、戟《ほこ》→鉾(ほこ。戟と鉾は厳密には異なる武具だが、他の箇所の多くで爺の使う武具は鉾となっている。校正ミスか)、蘇芳染→蘇芳染め
70 一すじ→ひとすじ
71 狩犬→狩り犬、箆深《のぶか》く→のぶかく、臂《ひじ》→肘
72 苛責→呵責
73 狩犬→狩り犬、衝《つ》いて→ついて
74 築土→築地、見る見る→みるみる、狩犬→狩り犬
75 築土→築地、肝腎《かんじん》→肝心
76 引き揚げ→引き上げ、相図→合図
77 鏘然《そうぜん》→そう然
78 箆深《のぶか》く→のぶかく、鋒《きっさき》→切っ先
79 築土→築地
80 頤《あご》→顎、狩犬→狩り犬、執拗《しゅうね》い
81 貫ぬいて→貫いて
82 狺々《ぎんぎん》→ぎんぎん、狩犬→狩り犬
83 築土→築地、一思い→ひと思い、一太刀→ひと太刀、芒原《すすきはら》→すすき原
84 用捨→容赦
85 頂き→頂(通則4)、簇々《そうそう》→そうそう、楹《たるき》→垂木
87 用捨→容赦
89 燈台→灯台
91 暗《やみ》→やみ、酒肥《さかぶと》り→酒太り、と言い→といい、
92 鋒《きっさき》→切っ先
93 齒→歯、屈竟《くっきょう》→屈強、見る見る→みるみる
96 髻《もとどり》→もとどり
98 覊綱《はづな》→はづな
99 築土→築地
100 鬣《たてがみ》→たてがみ、跳《おど》った→躍った
102 鬣《たてがみ》→たてがみ、見る見る→みるみる
103 跳《おど》らせて→躍らせて、貫ぬいた→貫いた
106 檐《のき》→軒、酸《す》えた→すえた、一時《ひととき》→ひと時
107 暗《やみ》→やみ、手当→手当て
109 眶《まぶた》→まぶた(用語の統一)
110 轆轤《ろくろ》→ろくろ
111 暗《やみ》→やみ
113 暗《やみ》→やみ
115 齒→歯
116 眦《まなじり》→まなじり、柔らげた→やわらげた
117 酒肥《さかぶと》り→酒太り
118 啖《たん》→たん、暗《やみ》→やみ
119 朽ち葉色→朽葉色、舁《か》かれて→かかれて
120 肥《ふと》った→太った
121 遣《や》り戸《ど》→遣り戸
122 驍勇《きょうゆう》→ぎょう勇(文字および読みの変更)