孤独で貧乏な少年ジョバンニと、心優しく裕福な友人カムパネルラが銀河鉄道で美しく切ない銀河めぐりの旅をする物語。宮沢賢治の代表作
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■6 銀河ステーション■ どこかで銀河ステーション、銀河ステーション、というふしぎな声がして、ジョバンニの眼の前が明るくなりました - IA00765 (2020-05-16 評価=4.50)
ジョバンニはいつの間にか小さな列車に乗って走りつづけていました。すぐ前の席にカムパネルラが座っているのに気づき、声をかけました - IA00766 (2020-05-16 評価=4.50)
カムパネルラが、もうじき白鳥の停車場だ、と言って地図をぐるぐる回して見ています。地図には南へたどる一条の鉄道道路がかかれていました - IA00767 (2020-05-16 評価=4.50)
カムパネルラがその立派な地図は銀河ステーションでもらったと話しました。窓の外は青白く光る銀河の岸に、銀いろの空のすすきが揺れていました - IA00768 (2020-05-18 評価=5.00)
汽車が石炭をたいていないことに気付き、カムパネルラがアルコールか電気だろう、と言いました。窓の外を様々な色のりんどうの花が通り過ぎて行きました - IA00769 (2020-05-18 評価=5.00)
■7 北十字とプリオシン海岸■ カムパネルラは母親が許してくれるかどうかをとても気にしていました。泣き出したいのをこらえているようでした - IA00771 (2020-05-18 評価=4.00)
白鳥の島は見えなくなりました。ジョバンニの後ろにいるカトリック風の尼さんはまだ何かの言葉をつつしんで聞いているように見えました - IA00772 (2020-05-18 評価=4.00)
白鳥停車場で停車しました。「二十分停車」と表示があったので、二人は降りることにしましたが、改札口には電灯が点いているだけで誰もいません - IA00773 (2020-05-19 評価=5.00)
二人が幅の広いみちを歩いて行くと、汽車から見えた河原に出ました。カムパネルラは砂をつまんで掌にひろげ、指できしきしさせました - IA00774 (2020-05-19 評価=5.00)
河原にはさまざまな種類の小石があり、銀河の水はすきとおっていました。川上で五六人の人影がなにか作業しているようです - IA00775 (2020-05-19 評価=5.00)
二人が行ってみると、入口に「プリオシン海岸」という標札と、欄干やベンチがありました。そこでカムパネルラはくるみの実のようなものをひろいました - IA00776 (2020-05-19 評価=5.00)
作業中の人々は、大きな獣の骨を掘り出しているところでした。学者らしい人は何かメモしながら三人の助手に指図していましたが、二人に話しかけてきました。 - IA00777 (2020-05-19 評価=5.00)
その人は、ボスという牛の先祖の化石を掘り出して、ここが百二十万年の海岸である証拠を得ようとしているそうです。ですが、とても忙しそうでした - IA00778 (2020-05-21 評価=5.00)
汽車の時間になったので二人はおじぎをして別れました。なぜか風のように走れて、息も切れずにもとの車室に戻ることができました - IA00779 (2020-05-21 評価=5.00)
■8 鳥を捕る人■ ぼろぼろの外套を着た赤ひげの人が、二人の近くの席に座りました。そのうちガラスの笛のようなものが鳴り、汽車は出発しました - IA00781 (2020-05-21 評価=5.00)
ジョバンニが鳥の捕り方を尋ねると、鷺(さぎ)の捕まえ方を説明してくれました。鷺は最後に押し葉にするそうです - IA00782 (2020-05-21 評価=4.00)
鳥捕りは風呂敷を開けて、鷺と雁を見せてくれました。鷺は毎日注文があるが、雁のほうがもっと売れると教えてくれました