孤独で貧乏な少年ジョバンニと、心優しく裕福な友人カムパネルラが銀河鉄道で美しく切ない銀河めぐりの旅をする物語。宮沢賢治の代表作
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鳥捕りは雁を広げ、足をチョコレートのようにちぎってくれました。ジョバンニが食べると、鳥捕りは向こうの席の鍵を持った人にも出しました - IA00784 (2020-05-22 評価=3.00)
鳥捕りはその人に渡り鳥がとても多くて景気がよい、と話していました。またカムパネルラの質問に、鷺(さぎ)は水銀を蒸発させないと食べられないと説明しました - IA00785 (2020-05-22 評価=4.00)
カムパネルラが「ただのお菓子でしょう」と思い切って尋ねると、鳥捕りは急にいなくなりました。気付くと窓の外で鳥捕りが手を広げ、舞いおりる多数の鷺を見ていました - IA00786 (2020-05-22 評価=4.00)
鳥捕りは鷺(さぎ)をつかまえ、布の袋の中に入れていました。捕まらなかった鳥は天の川の砂の上に降りて平べったくなり、まわりと同じいろになってしまいました - IA00787 (2020-05-22 評価=5.00)
鳥捕りは二十匹ばかり袋に入れると、いつの間にかジョバンニの隣の席に戻っていました。そして、二人にどこから来たのか尋ねましたが、二人はよく分かりませんでした - IA00789 (2020-05-24 評価=4.00)
赤い帽子をかぶった車掌が切符の検札に来ました。カムパネルラはねずみ色の切符を出し、ジョバンニはあわてながら上着のポケットにあった緑色の紙を出しました - IA00790 (2020-05-24 評価=4.00)
車掌は、その紙が三次空間から持ってきたかどうか尋ね、ジョバンニがわからないと答えると返してくれました。紙には唐草のような模様に文字が10字ほど印刷してありました - IA00791 (2020-05-24 評価=4.00)
鳥捕りがその紙を見て「天上どころじゃない、どこでも勝手に歩ける切符だ」と言ったのでジョバンニはきまりが悪くなりました。もうじき鷲(わし)の停車場です - IA00792 (2020-05-24 評価=3.50)
ジョバンニはなんだか鳥捕りが気の毒になりました。話しかけようしたら、鳥捕りはいなくなっていました。窓の外にもいないようでした - IA00793 (2020-05-25 評価=5.00)
りんごと野茨(のいばら)の匂いがしはじめました。ジョバンニは六歳くらいの男の子が背の高い青年に手をひかれて立っているのに気づきました - IA00794 (2020-05-25 評価=5.00)
青年のうしろには十二歳くらいの可愛らしい女の子がいて、男の子はジョバンニの隣に、女の子はカムパネルラの隣に座りました - IA00795 (2020-05-25 評価=5.00)
青年は二人にお母さんが待っているし、お父さんやねえさんには仕事があって後から来るから、となだめている様子です。男の子は船に乗らなければよかったと言っています - IA00796 (2020-05-25 評価=5.00)
青年は、わたしたちの代わりにボートに乗れた人たちは助けられています、と姉弟を慰めていました。近くの席の灯台看守が声をかけると、青年は二人の家庭教師だと答えました - IA00797 (2020-05-25 評価=5.00)
青年は、乗っていた船が氷山にぶつかり、ボートに行こうとしたが、小さな子供たちや親たちが多くて押しのけられず、神のお前に行くほうが幸福だと思った、と言いました - IA00798 (2020-05-27 評価=5.00)
船はずんずん沈み、甲板の格子に三人でつかまっていると、歌声があがりました。そのうち大きな音がして水に落ち、渦に巻き込まれてここに来た、と青年は続けました - IA00799 (2020-05-27 評価=5.00)
周囲で祈りの声が聞こえ、二人は色々のことを思い出して眼が熱くなりました。「幸いに至るための色々の悲しみも思し召しです」と青年が祈るように言いました - IA00800 (2020-05-27 評価=5.00)
ごとごとごとごと汽車はきらびやかな燐光の川の岸を進みました。いつか灯台看守がりんごを膝の上にかかえていました - IA00802 (2020-05-27 評価=5.00)
灯台看守はなぜりんごが立派なのか、青年に説明しました。寝ていた男の子はお母さんにりんごをあげる夢をみていたようです