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夜長姫と耳男 (坂口安吾) 79分割入力文の数= 79 <<   1  2  3  4   >>

耳を切り取られた耳男(みみお)が無邪気で残酷な長者の娘夜長姫(よながひめ)の為に彫る仏像とは…。坂口安吾が独特の語り口でつづる傑作説話物語

作家や目的で選ぶ

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    362
    IA02500 (2022-03-16 評価=4.00)

    オレは「バケモノには力がなく、今のミロクには何かがある」と確信しておりヒメの言葉の意味がわからなかった。だがヒメの笑顔がその確信をくずしそうで、切ない思いを感じた
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    317
    IA02501 (2022-03-16 評価=3.00)

    ★ 五十日もたたぬうち、別の疫病が流行り始めた。元気そうに見える百姓でも日ざかりの畑でことぎれることが少なくなかった。バケモノのホコラの前で死んでいた者もいた

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    355
    IA02502 (2022-03-17 評価=3.00)

    小屋へヒメが来て「バケモノを拝みに来た婆さんが死ぬのを見たのよ」と嬉しそうに言った。そして、オレの返事にはとりあわず「裏の山から袋いっぱい蛇をとっておいで」と言った
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    340
    IA02503 (2022-03-17 評価=4.00)

    オレは裏の山で蛇をとった。以前はヒメの笑顔に押されてひるむ心をかきたてるためだった。そんな時バケモノは腑抜けに見え、山の蛇の生き血を飲みほしても足りない気がした

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    384
    IA02504 (2022-03-19 評価=3.00)

    今のオレはヒメの笑顔に押されても、オレのノミが素直にそれを表すことに集中している。以前に比べると、今のオレは素直な心に立ち、すべてに於いて立ちまさっていると思う
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    379
    IA02505 (2022-03-19 評価=3.00)

    蛇をつめた大きな袋をもって、ヒメと楼へ行った。ヒメはバケモノのホコラを示して「すがりついて死んでいる老婆は、少し拝むとキリキリ舞いして動かなくなったわ」と言った

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    365
    IA02506 (2022-03-21 評価=4.00)

    疫病も、バケモノが魔よけの神様にまつられていることも、オレが名人ともてはやされていることも、オレには別天地の出来事だった。バケモノを信じて死ぬ人には罪な話だ
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    358
    IA02507 (2022-03-21 評価=4.00)

    オレがしぼった蛇の血をおチョコにうけて飲み、殺した蛇は天井に吊るしたとヒメに言うと「生き血は私が飲むから、同じようにして」と指示した。オレは命令に従うしかなかった

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    326
    IA02508 (2022-03-21 評価=4.00)

    オレが蛇の生き血を渡すとヒメは一息にのみほした。オレは怖ろしさに手が狂いがちだった。ヒメは何をしたいのだろう。蛇の生き血を飲みほすヒメは無邪気だが怖ろしかった
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    353
    IA02509 (2022-03-22 評価=4.00)

    ヒメは「もう一度山へ行って。それから明日は朝早くから出かけてよ。天井いっぱい吊るすまで毎日。ほら、お婆さんの死体を片付けに人が集まってる」と言った

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    383
    IA02510 (2022-03-22 評価=4.00)

    「村の人々がキリキリ舞いをして死んで欲しいわ」と言うヒメに、オレは動けなくなった。蛇の生き血を飲み、死体を吊るして、村の人々が死ぬことを祈っているのだ
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    326
    IA02511 (2022-03-23 評価=4.00)

    ★ ヒメの期待に添いたい一念がオレをかりたてた。オレは朝早く山へ分けこみ、必死で蛇をとり、高楼に戻って蛇を吊るした。ヒメの顔が輝くのを見て、オレは再度山へ急いだ

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    326
    IA02512 (2022-03-23 評価=4.00)

    ヒメのしていることは、人間の思いつくこととは思えなかった。高楼の天井いっぱいに蛇の死体がぶらさがったとき、どうなるのだろうと考えると、オレは苦しかった
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    324
    IA02513 (2022-03-24 評価=5.00)

    ヒメは青空と同じくらい大きく、この先、何を思いつき、何を行うか、とうてい並の人間どもには思量できないような気がした。オレは二度目の袋を背負って戻った

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    322
    IA02514 (2022-03-24 評価=4.00)

    ヒメは、クワを落として倒れた農夫や、這ってうごめいている野良の人を指さして喜んでいた。オレは怖れとも悲しみともつかないものがこみあげた
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    299
    IA02515 (2022-03-25 評価=3.00)

    ヒメがキリキリ舞いをし始めた農夫を見つけ、オレに声をかけた。倒れた農夫は汗まみれだった。オレは、ヒメが村の人間をみな殺しにしてしまうような気がした

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    313
    IA02516 (2022-03-25 評価=4.00)

    村人はいなくなり、高楼の天井で無数の蛇の死体が風にゆれている…。人間世界のこととは思えない。蛇を斬り落とすか、逃げ出すか。オレはいずれを選ぶか考えた
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    345
    IA02517 (2022-03-26 評価=4.00)

    さて、驚愕の耳男の決断とは…? ヒメとの関係は…? 意外な結末をぜひ入力してみましょう。

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    368
    IA02518 (2022-03-26 評価=4.00)

    ・「夜長姫と耳男」坂口安吾 1952年発表作品