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メールストロムの旋渦 (ポー作,佐々木直次郎訳) 46分割入力文の数= 46 <<   1  2  3   >>

「メールストロムの旋渦(せんか)」は巻き込まれた大渦巻きから脱出する老人の物語。危機一髪の際の彼の洞察力が見事で、つい引き込まれてしまう作品です

作家や目的で選ぶ

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    434
    IA05123 (2026-03-10 評価=5.00)

    八時の潮のよどみに難所を通りぬけようとしましたが、めずらしく向かい風のため、過流を乗り切って進むことができません。そのとき、後ろに湧き上がった銅色の雲に気づきました
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    368
    IA05124 (2026-03-10 評価=5.00)

    風がやんで船が漂いはじめると空は雲でおおわれ真っ暗になりました。私どもは強風が来る前に帆をゆるめようとしましたが、最初のひと吹きで二本のマストが折れて海へとばされました

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    394
    IA05125 (2026-03-11 評価=4.00)

    私どもの船は羽毛のように水にもぐりました。平甲板のハッチをしめていなかったら沈没したでしょう。私は甲板の上に腹ばいになって、リング・ボールトをしっかりつかんでいました
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    361
    IA05126 (2026-03-11 評価=5.00)

    それは本能でした。船が水につかっているあいだ、私は息をこらえてしがみつき、ときおり首を水の上に出しました。気が遠くなるのをこらえていると、誰かが自分の腕をつかみました

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    444
    IA05127 (2026-03-12 評価=5.00)

    兄は波にさらわれておらず、ひとこと『モスケー・ストロムだ!』と叫びました。私たちは絶対に近づいてはならない渦巻きの方に流され、巻き込まれようとしていたのです
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    356
    IA05128 (2026-03-12 評価=4.00)

    私どもの船が大型の軍艦だったとしても、破滅の運命が決まっているのです。嵐は少し衰えていました。泡立っていた波は、山のようにもり上がってきました

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    384
    IA05129 (2026-03-13 評価=5.00)

    頭上に現れた雲の切れ目から青色の空があらわれました。そして強い光を帯びた満月が輝き、周囲をはっきりと照らしました。ものすごい騒音の中、兄が頭を振り指を一本上に立てました
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    357
    IA05130 (2026-03-13 評価=5.00)

    懐中時計を見ると七時で止まっていました。私どもは潮のよどみの時刻に遅れ、渦巻きに巻き込まれたのです。不思議な気もしますが、追い風のとき波は船の下をすべるように移動します

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    404
    IA05131 (2026-03-15 評価=5.00)

    大きな波が船尾カウンターにぶつかり、船を高く持ち上げて落としました。高く上がった時、私は一瞬で自分たちの正確な位置がわかりました。今日のモスケー・ストロムは巨大でした
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    414
    IA05132 (2026-03-15 評価=5.00)

    恐ろしさのため私は少しの間、眼を閉じました。船は左舷へ稲妻のように、渦巻きの寄せ波の帯のなかにつき進みました。次の瞬間には深淵のなかへつきこまれるでしょう

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    434
    IA05133 (2026-03-16 評価=5.00)

    渦巻きに呑まれかかると、かえって落ちつき、恐怖の念がなくなったのです。私はこのような死に方はすばらしい、自分の生命など取るにも足らぬ、と考えはじめました
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    452
    IA05134 (2026-03-16 評価=5.00)

    話を仲間にできないことは残念でしたが、しばらくして渦巻きの底を探ってみたい気持ちが起こりました。風がやみ、海面は高く黒い山の背のように私どもの上にそびえていました

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    365
    IA05135 (2026-03-19 評価=5.00)

    わたしはもう恐怖をわすれ、苦しみをまぬかれていました。私は恐ろしい内側の縁に近づきながら、寄せ波の帯を飛ぶように走りまわりました
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    367
    IA05136 (2026-03-19 評価=5.00)

    兄は船尾に結びつけてあった空の樽(たる)につかまっていましが、私のほうへやってきて、悲しいことに私が握っている環を奪おうとしたのです。私は環を兄と争おうとは思いませんでした

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    413
    IA05137 (2026-03-21 評価=5.00)

    私は兄にボールト(環)を持たせて樽の方に移動しました。すうっと下へ落ちてゆくのを感じたとき、私は樽に固くつかまって眼を閉じ、死のときを待ちかまえました
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    427
    IA05138 (2026-03-21 評価=5.00)

    ですが、私は生きていました。見わたすと、船は巨大な漏斗(ろうと)の内側のなかほどにかかっており、月の光が黒い水の壁に沿って、深淵の奥底まで射しこんでいました

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    377
    IA05139 (2026-03-22 評価=5.00)

    荘厳な風景でした。水面を見ると、船は四十五度傾斜している水面に対し水平でした。身体も傾いていましたが、渦の遠心力でバランスが保たれています。月の光は底まで射しています。
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    402
    IA05140 (2026-03-22)

    漏斗の底は水壁が衝突するために生ずる濃い霧ではっきりとは見えず、壮麗な虹がかかっています。船は揺れたり跳び上がったりしながら回り、速さが変化しながら走っていました

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    398
    IA05141 (2026-03-24)

    一回転ごとに船は下に降りてゆきます。見ると、他にも船の破片なども一緒に渦に巻きこまれているのです。私は急に興味が湧き、いろいろなものが降りてゆく速さの比較をはじめました
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    404
    IA05142 (2026-03-24)

    ふと気がつくと、難破した商船がもみの木を追い越して先に沈んでいきます。それを見て、私は海岸に撒き散らされた漂流物を思いだしました