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河童 (芥川龍之介) 71分割入力文の数= 71 <<   1  2  3  4   >>

「河童(かっぱ)」は、若い男が摩訶不思議な河童の世界に入り込む冒険譚。的確な人間観察をベースに社会を鋭く風刺する、芥川龍之介渾身の代表作です

作家や目的で選ぶ

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    509
    IA00644 (2020-02-08 評価=4.00)

    ■十一■ 「阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている」など、哲学者マッグの書いた「阿呆の言葉」抜粋
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    522
    IA00645 (2020-02-08 評価=3.00)

    マッグの「阿呆の言葉」の抜粋の続き。「我々は人間よりも不幸である。人間は河童ほど進化していない」など

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    566
    IA00646 (2020-02-08 評価=4.00)

    ■十二■ ある割合に寒い午後、僕はひと月ばかり前に万年筆を盗んだ河童を見つけ、通りがかった巡査を呼びとめました。巡査はその河童に尋問を始めました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    539
    IA00647 (2020-02-08 評価=4.00)

    しかし、その河童が万年筆は子どもの玩具にしたが、その子は死んだと答えたため、巡査は河童をつかまえませんでした。私は不審に思いながら、哲学者マッグの家に行きました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    480
    IA00648 (2020-02-09 評価=4.00)

    裁判官のペップに刑法のことを尋ねると、『いかなる犯罪を行ったといえども、該犯罪を行わさせた事情の喪失後は犯罪者を処罰できない』と答えました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    435
    IA00649 (2020-02-09 評価=4.00)

    さらに、ペップはこの国の死刑は文明的で、犯罪を犯した河童は、ただその犯罪の名を言って聞かせるだけで、神経作用で死んでしまうのだ、と説明しました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    447
    IA00650 (2020-02-09 評価=4.00)

    哲学者のマッグによると、ある弁護士の河童は『お前は蛙(人非人)だ』と悪口を言われて毎日考え込み、死んだそうです。その時、詩人のトックの家でピストルの音が響きました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    511
    IA00651 (2020-02-10 評価=4.00)

    ■十三■ トックはピストルを握って高山植物の鉢植えの中に倒れており、雌の河童が大声で泣いていました。医者のチャックが「胃病で憂鬱になりやすかった」と説明しました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    486
    IA00652 (2020-02-10 評価=4.00)

    哲学者のマッグがトックの書いていた詩を机の上からとり上げました。それはゲーテの詩の剽窃でしたが、偶然やって来たクラバックが熱心に読み出しました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    547
    IA00653 (2020-02-10 評価=4.00)

    僕がクラバックに「トックは親友の一人でしょう?」と尋ねると「親友?トックはいつも孤独でした」と答えました。雌の河童は泣き続け、子どもの河童は何も知らずに笑っています

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    546
    IA00654 (2020-02-10 評価=4.00)

    クラバックは「すばらしい葬送曲ができるぞ」と目をかがやかせ、自動車でどこかへ行ってしまいました。僕らは後始末を相談しましたが、哲学者のマッグは何か考えています
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    455
    IA00655 (2020-02-13 評価=3.00)

    ■十四■ 学生のラップは僕に宗教について説明してくれました。そして、この国第一の大建築、近代教の大寺院の見物に誘ってくれました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    560
    IA00656 (2020-02-13 評価=4.00)

    行ってみると、その寺院はニコライ堂の十倍もある、怪物に近い稀代の大寺院でした。ラップは寺院の中で腰の曲がった河童の長老に出合い、丁寧に挨拶をしました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    404
    IA00657 (2020-02-13 評価=4.00)

    ラップは長老に僕のことを話し、大寺院の案内を依頼しました。しかし僕には長老の説明は退屈で、熱心に聞いている様子を装っていました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    466
    IA00658 (2020-02-13 評価=4.00)

    僕の目をひいたのは壁の窪みに配置された大理石の半身像でした。長老は、聖徒ストリンドベリは我々のように生活教を信じていた、と説明しました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    543
    IA00659 (2020-02-17 評価=3.00)

    ツァラトストラの詩人ニーチェ、トルストイ、国木田独歩なども壁のくぼみに聖徒として半身像が飾られていました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    508
    IA00660 (2020-02-17 評価=4.00)

    音楽家のワグナーやフランス人画家の半身像を見た後に入った別の部屋では、黒いビーナス像の下に山葡萄が一ふさ献じてありました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    681
    IA00661 (2020-02-17 評価=4.00)

    長老は相変わらず静かに微笑して、河童の聖書について説明してくれました。僕が詩人のトックの話を始めると、長老はトックは不幸にも信仰を持たなかったと言いました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    592
    IA00662 (2020-02-17 評価=4.00)

    長老が自分も神を信じない、と告白した時、長老の妻の河童が長老へ飛びかかり「財布から金を盗んだな」と床の上へ投げ倒しました。僕たちは寺院を後にしました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    593
    IA00663 (2020-02-18 評価=4.00)

    ■十五■ トックの家に幽霊が出るという話を聞きました。現在は写真スタジオになっているトックの家で写真を撮ると、トックの姿も映るというのです