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風の又三郎 (宮沢賢治) 77分割入力文の数= 77 <<  1  2  3  4   >>

風の強い二学期最初の日、田舎の小学校におかしな少年が転校してきた。伝説の風の神の子、又三郎か? 子供らの交流を幻想を混じえて描く児童文学の名作

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  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    422
    IA00839 (2020-06-08 評価=3.16)

    ■9月1日(木)■ さわやかな朝、谷川の岸にある小さな小学校に二人の一年生が登校してきました。二人は教室をのぞくととても驚き、一人は泣き出してしまいました
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    416
    IA00840 (2020-06-08 評価=3.75)

    泣いた子の席に、顔の知らないおかしな赤い髪の子供がすわっていたからです。そこに上級生の嘉助、佐太郎、耕助らがどやどややってきました

  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    396
    IA00841 (2020-06-08 評価=3.75)

    さらに六年生の一郎がやってくると、窓からその子に「だれだ、時間にならないに教室にはいってるのは」と言いました
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    393
    IA00842 (2020-06-08 評価=3.50)

    一郎が「出はってこ(出てこいよ)」と言っても、通じないのか座ったままです。その子は(着物でなく)上着に白い半ズボン、革靴をはいていたので皆は外国人かと思いました

  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    348
    IA00843 (2020-06-09 評価=3.50)

    風がどうと吹いてガラス戸が鳴り木が揺れました。嘉助が「あいつは風の又三郎だぞ」と言った時、五郎が耕助に足をふまれてけんかが始まってしまいました
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    395
    IA00844 (2020-06-09 評価=3.50)

    ふと気づくと、けんかの間にあの子はいなくなっていました。その時また風が吹いたので、子供たちは「やっぱり風の又三郎だった」と思いました

  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    373
    IA00845 (2020-06-09 評価=3.50)

    その子が座った席の机の上には汚い石ころが乗っていました。皆が憤慨していると、先生がその子を連れて入ってきたので、一郎が「お早うございます」と号令をかけました
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    389
    IA00846 (2020-06-09 評価=3.50)

    先生は呼び子を吹き26人の生徒を学年ごとに前へならえをして並ばせ、その子を五年生の嘉助ときよの間へ立たせました

  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    372
    IA00847 (2020-06-10 評価=3.50)

    みんなはその子を気にしていましたが、その子は前へならえもきちんとでき、四年生が歩き出すと大威張りで歩いて行きました
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    428
    IA00848 (2020-06-10 評価=5.00)

    みんながきものを下駄箱に入れて教室に入ると、その子は嘉助の後ろに座りました。教室がうるさくなったので、先生が入ってきて静かにするように言いました

  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    433
    IA00849 (2020-06-10 評価=5.00)

    先生は転校生を紹介しました。その子は北海道から来た高田さんといい、お父さんが仕事でこちらに来たので、勉強の時も遊ぶ時もさそってあげなさいと言いました
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    367
    IA00850 (2020-06-10 評価=4.00)

    嘉助が先生にその子の名を尋ねると「三郎さんです」と答えたので「やっぱり又三郎だ」と大きな子たちはどっと笑いました。次に先生は通信簿と宿題を机に出すように言いました

  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    386
    IA00851 (2020-06-11 評価=4.00)

    先生が通信簿と宿題を集め始めると、みんなは、白い麻服にハンケチを首に巻き、白い扇を持った大人が後ろに立っていることに気が付きました
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    361
    IA00852 (2020-06-11 評価=4.00)

    この日は終わり、低学年のこどもたちは教室を飛びだしました。四年生以上は先生と教室の掃除です。三郎は後ろの大人の人のところへ行きました

  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    336
    IA00853 (2020-06-11 評価=3.00)

    その大人は先生に挨拶して、三郎と一緒に運動場を通って帰って行きました。一郎が三郎のお父さんかと尋ねると、先生は「そうです」と答えました
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    378
    IA00854 (2020-06-11 評価=3.00)

    三郎のお父さんは上の野原の入り口にモリブデン鉱石を掘るために来たのだそうです。モリブデンは鉄とまぜたり、薬をつくったりするのに使うそうです

  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    374
    IA00855 (2020-06-12 評価=3.00)

    ■9月2日(金)■ 次の日、一郎と嘉助は三郎のことが気になっていつもより早くやってきました。運動場で小さな子供らが七八人遊んでいましたが、三郎はまだ来ていません
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    387
    IA00856 (2020-06-12 評価=4.00)

    一郎たちが鉄棒のところで待っていると、三郎が灰色の鞄をかかえて走るようにして出て来ました。三郎が「お早う」と言いましたが、誰も返事しませんでした

  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    378
    IA00857 (2020-06-12 評価=4.00)

    それはみんな「お早う」という挨拶に慣れていなかったからでした。三郎は苦にする様子もなく、遊ぶ相手がないか運動場を見まわしているようすです
  • 児童文学
    投稿 TypetrekJさん
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    471
    IA00858 (2020-06-12 評価=4.00)

    三郎が土手のほうへ歩きだすと、風がざあっと吹いて小さなつむじ風になって屋根より高くのぼりました。それを見た嘉助が「やっぱりあいづ又三郎だ」と言いました