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ガリバー旅行記 ④馬の国フウイヌム(スイフト作,原民喜訳) 53分割入力文の数= 53 <<  1  2  3   >>

『馬の国』では知性を持つ高潔な馬が支配し、低劣な人間達が家畜として扱われている馬の国が描かれます。ガリバー旅行記の中でも評価の高い一篇です

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  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    409
    IA01137 (2020-09-25 評価=3.50)

    ■1 馬の主人■ 私は1710年9月7日、船長として『アドベンチュア号』でプリマスを出帆しました。しかし島でやとい入れた船員たちは海賊で、私をしばりあげました
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    388
    IA01138 (2020-09-25 評価=3.50)

    1711年5月9日、彼等はむりやり私をボートに乗せて5キロほど漕ぎ、どこの国なのかもわからない浅瀬に私を置き去りにしたのです

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    449
    IA01139 (2020-09-25 評価=3.50)

    陸地まで歩くと、蛮人に襲われないよう眼をくばりながら歩きました。道らしい所に出ると、人や牛、馬の足跡がついていました。妙な動物をからす麦畑や木の上に見つけました
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    312
    IA01140 (2020-09-25 評価=3.50)

    その猿のような動物は頭と胸、背中から足に毛が生え、他は黄褐色の肌がむき出しで尻尾はなく、爪がとがっていて、身軽です。胸がムカムカするような不快な印象の動物です

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    303
    IA01141 (2020-09-26 評価=3.00)

    その動物が真正面からやってきて、いきなり近づくと片方の前足を振り上げました。私は短剣を抜き、峰打ちでなぐりつけてやりました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    415
    IA01142 (2020-09-26 評価=3.00)

    四十匹ばかりその動物の仲間が集まってきたので、私が短剣を振り回して防いでいると、馬が一匹畑の中を歩いて来ました。すると急に彼等はちりぢりに逃げていったのです

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    381
    IA01143 (2020-09-26 評価=3.00)

    馬は驚いた様子で、私を不思議そうにしきりと見ていました。私が口笛を吹きながら手を伸ばすと、静かに前足で手を払いのけ、独り言のようにいななきました
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    445
    IA01144 (2020-09-26 評価=3.00)

    そこへもう一匹馬がやってくると、二匹は大切な相談をするように、いななき合っています。私が立ち去ろうとすると、はじめの馬が「ちょっと待て」というようにいななきました

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    449
    IA01145 (2020-09-27 評価=3.00)

    私が立ち去るのをやめると、青毛と栗毛の二匹は、私の帽子や上衣に触って、感心したりしています。特に靴と靴下が不思議らしく、何か考え込むような顔つきです
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    443
    IA01146 (2020-09-27 評価=3.00)

    馬に化けた魔法使いなら言葉も分かると思い「村に連れて行ってほしい」と言うと、馬は相談している様子で「ヤフー」と何度も繰り返しています。そこで私もヤフーと言いました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    406
    IA01147 (2020-09-27 評価=3.00)

    馬は「フウイヌム」という言葉も教えてくれました。その後、馬たちは三マイルほど私を連れて歩き、材木を打ち込んで横に木を渡した、かやぶきの建物に入れと合図しました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    474
    IA01148 (2020-09-27 評価=3.00)

    中には三匹の子馬と二匹の牝馬が座っていてびっくりしました。人間の主人が奥から出て来ると思って待っていると、奥からかん高いいななきが聞こえました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    417
    IA01149 (2020-09-28 評価=3.00)

    奥に入ると、上品な牝馬と子馬がむしろの上にきちんと座っていました。牝馬は立ち上がって私をジロジロ見ると「ヤフー」とつぶやきました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    451
    IA01150 (2020-09-28 評価=3.00)

    牝馬と青毛はヤフーという言葉を何度も繰り返した後、中庭の建物に私を連れて行きました。そこには上陸後すぐ見た嫌な動物がいて、私を並んで立たせました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    482
    IA01151 (2020-09-28 評価=3.00)

    ヤフーは毛深く皮膚の色が少し違うだけで人間と同じなので、馬たちは洋服を着ている私を不思議に思ったのです。木の根やロバ肉が差し出されましたが、私には食べられません
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    395
    IA01152 (2020-09-28 評価=3.00)

    私には、ほし草もからす麦も食べられません。ちょうど表をメスの牛が通りかかったので、牛乳をしぼりたいと身振りで示すと、器に入れた牛乳を飲ませてくれました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    434
    IA01153 (2020-10-02 評価=3.00)

    四人のヤフーに引かれた車に乗ってきた、身分のいい老馬と食事することになりました。みな尻餅をついたように藁ぶとんに座り、私に食卓の周りの物の名前を教えてくれました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    413
    IA01154 (2020-10-02 評価=3.00)

    彼らは私に食べられる物がないことを気にしていましたが、私はからす麦をすりつぶしてクッキーのようにして食べました。最初はまずかったのですが、慣れました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    436
    IA01155 (2020-10-02 評価=3.00)

    ■2 不思議なヤフー■ みんなは私に言葉を教えてくれました。馬に一番わからなかったのは洋服で、身体の一部なのだろうかと悩んだそうです
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    436
    IA01156 (2020-10-02 評価=3.00)

    私のことが評判になって多くの馬たちが尋ねてくるようになると、いやなヤフーと区別してもらうため、秘密にしていた洋服のことは隠せなくなりました