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グスコーブドリの伝記 (宮沢賢治) 60分割入力文の数= 60 <<  1  2  3   >>

貧しい出身の青年ブドリ。たくましく生き抜き、火山局に勤めるようになった彼は、冷害をなくしたいと考えた…。宮沢賢治の描く未来派小説の傑作

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  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    385
    IA03513 (2023-06-06 評価=4.00)

    ■1森 グスコーブドリはイーハトーブの森の中に生まれました。父は木こりでグスコーナドリ、妹はネリといいました。お母さんは家の前の小さな畑で麦を作っていました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    365
    IA03514 (2023-06-07 評価=5.00)

    ブドリが十、ネリが七つの年に、異常な天気が続きました。五月にみぞれが降り、七月の末に暑くならないため、麦も実らず果物も落ちてしまったのでした

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    369
    IA03515 (2023-06-07 評価=4.00)

    秋になっても栗もオリザ(穀物)もできず、ひどいさわぎになってしまいました。どうにかその冬は過ぎて次の春になりましたが、前年と同じ天気で、秋には飢饉になりました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    406
    IA03516 (2023-06-08 評価=4.00)

    みんなは木の実や皮、クズやワラビの根などを食べて冬をすごしました。春が来たころ両親は病気になり、ある日お父さんは森に出て行き、帰って来ませんでした

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    399
    IA03517 (2023-06-08 評価=5.00)

    お母さんは、戸棚の粉を二人で食べなさい、と言って、お父さんをさがしにでかけました。二人は泣いて後を追い、一晩お母さんを呼びましたが、見つからず家へ帰りました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    353
    IA03518 (2023-06-09 評価=4.00)

    二人は二十日ほど、戸棚の粉をなめて過ごしました。ある日、目の鋭い男がやってきて「飢饉を助けにきた」と餅をくれました

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    402
    IA03519 (2023-06-09 評価=5.00)

    しかし男は「毎日パンを食べさしてやるよ」と言って妹のネリを連れて行ってしまいました。ブドリは森のはずれまで追いかけましたが、疲れて倒れてしまいました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    459
    IA03520 (2023-06-11 評価=4.00)

    ■2 てぐす工場 ブドリが目をさますと、茶色の帽子をかぶった男がいて、てぐす(蚕の一種)を飼うための網かけを手伝ってくれないか、と言われました

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    391
    IA03521 (2023-06-11 評価=4.00)

    男は、この森はすっかり買い取ったので、手伝わないならよそへ行け、と言うのでブドリは手伝うことにしました。男は網のかけ方を説明し、ブドリははしごを登りました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    405
    IA03522 (2023-06-11 評価=5.00)

    男が「まりを空へ投げろ」と言うので力いっぱい投げましたが、ブドリは目がくらんで下へ落ちてしまいました。男は受け止めて命の恩人だと言い、別の木に登るよう指示しました

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    461
    IA03523 (2023-06-12 評価=4.00)

    ブドリが家の方へ行ってみると、戸口に「イーハトーブてぐす工場」という看板がかかり、男が来て「もうお前のうちじゃない。おれが買ったんだ」と言いました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    427
    IA03524 (2023-06-12 評価=4.00)

    ブドリはその家で寝て、それからは毎日働きました。ひと月ばかりたって虫の卵がついた板きれを木につるすと、多くの青虫が生まれて栗の木の枝にはいあがっていきました

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    453
    IA03525 (2023-06-13 評価=4.00)

    虫は大きな繭を作りました。ブドリたちは集めた繭を鍋で煮て、黄色い糸をとりましたが、一部の繭は蛾になってしまいました。ある日、できた糸を馬車が取りに来ました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    473
    IA03526 (2023-06-13 評価=5.00)

    てぐす飼いの男はブドリに森と工場の番をしろと言い残して去り、ブドリは本を読み字や図をうつして暮らしました。春になり男が手下を連れて戻ると、同じ仕事が始まりました

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    478
    IA03527 (2023-06-14 評価=4.00)

    作業が進んだころ、地震が起こり灰が降りました。てぐす飼いの男はブドリに、噴火だ、森を出てかせぎに出ろ、と言い残して逃げました。ブドリは野原のほうへ出て行きました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    432
    IA03528 (2023-06-14 評価=4.00)

    ■3 沼ばたけ 野原に出ると、桃色の花が咲き、緑の草がぎっしりはえ、灰色の浅い泥の沼(水田)で人が馬を使って働いていました。歩いていくと二人の人が言い合っていました

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    396
    IA03529 (2023-06-15 評価=5.00)

    「今年は暑いから一年で三年分収穫してみせる」と言う赤ひげの男に、おじいさんが無理だと反対しています。男は人手が不足だと言っていたので、ブドリは手伝いを申し出ました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    402
    IA03530 (2023-06-15 評価=5.00)

    ブドリはそこで働くことになり、毎日沼ばたけ(水田)で泥をかき回しました

  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    431
    IA03531 (2023-06-16 評価=5.00)

    20日ほどで沼ばたけはどろどろになり、大勢でオリザ(稲)の苗を植え、手伝いの人の家にも働きに行きました。毎日草取りをするとオリザは大きく育ち、黒いくらいになりました
  • ハ-トウォ-ミング
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    476
    IA03532 (2023-06-16 評価=5.00)

    ところがある朝、主人は沼ばたけで、ブドリにオリザに病気が出たと言ってがっくりして家に帰りました。おかみさんは五年前と同じだと言って、主人をなじりました