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倫敦塔 (夏目漱石) 39分割入力文の数= 39 <<  1  2   >>

明治33年(1900)、留学中の作者は倫敦塔(ロンドンとう)に赴き、英国の歴史に思いを馳せる。幻想的に文章が練り上げられた、夏目漱石らしい美文調エッセイ

作家や目的で選ぶ

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    451
    IA04528 (2025-03-01 評価=3.00)

    二年の留学中一度倫敦塔を見物した事がある。それは着後まもない頃で、知り合いもおらず、地理も分からなかった
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    403
    IA04529 (2025-03-01 評価=3.00)

    余は地図を便りに、時には人に聞きながら目的の地に至った

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    456
    IA04530 (2025-03-02 評価=3.00)

    倫敦塔の歴史は英国の歴史を煎じ詰めたもので、20世紀の現代に過去の幽光を反射する。余は我を忘れて塔に眺め入った
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    404
    IA04531 (2025-03-02 評価=3.00)

    20世紀を軽蔑するように立つ倫敦塔は、前世期の記念を永久に伝えるもののようだ

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    374
    IA04532 (2025-03-03 評価=3.00)

    20世紀のロンドンがわが心の裏から消え去り、眼前の塔影が過去の歴史を脳裏に描き出した。余は塔橋を渡る
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    434
    IA04533 (2025-03-03 評価=3.00)

    門をくぐる句が頭に浮かび、余は状態を失う。石橋を渡ると左右に丸形の石油タンク状の石塔があり、その先に中塔、鐘塔がそばだつ

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    410
    IA04534 (2025-03-04 評価=3.00)

    失政で怒れる市民が押し寄せるなど、事あるたびに鳴らした塔の鐘は今いずこ。少し行くと逆賊門がある。幾千の罪人は皆舟でこの門まで護送され、二度と戻れなかった
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    432
    IA04535 (2025-03-04 評価=3.00)

    舟に座す罪人の心中はどんなであったろう。(死刑になった)黒の法衣をまとった大僧正クランマー、鎖かたびらのワイアット、鳥の毛を帽子に挿したローリー

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    433
    IA04536 (2025-03-05 評価=3.00)

    逆賊門はその後テームス河と切り離され、舟のとも綱を繋いだ鉄環が残るのみだ。左に折れると多くの人を幽閉し、屍を積んだ血塔がある。その門の下には銃を帯びた兵隊が立っていた
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    413
    IA04537 (2025-03-05 評価=3.00)

    高窓を見上げると空想の舞台が見える。裸体の女神の像が描かれたタペストリの中に寝台があり、その寝台の端に(幽閉されている)二人の小児が見える

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    388
    IA04538 (2025-03-06 評価=3.00) NEW

    兄弟はよく似ている。兄(イングランド王エドワード5世、12歳)が書物を読むと、弟(ヨーク公リチャード、10歳)は「アーメン」と言い、兄の肩に顔をすりつける
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    343
    IA04539 (2025-03-06 評価=3.00) NEW

    「今日もまたこうして暮れるのか。命を助けてくれれば伯父(後のリチャード3世)に王の位を進ぜるものを」と兄はつぶやく。弟は「母様に逢いたい」とのみ言う

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    430
    IA04540 (2025-03-07 評価=3.00) NEW

    塔門の外では、気品はあるがやつれた感じの婦人(エリザベス・ウッドヴィル)が息子たちに逢いたい、と金の鎖を門番に渡そうとするが、男は拒絶し押し戻す
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    425
    IA04541 (2025-03-07) NEW

    中庭に黒装束の二つの影(兄弟を殺した者たち)が現れた。背の高い影が「寝覚めの悪い人殺しだった」と言う。もう一人は「話を聞いた時はやめようかと思った」と言う

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    408
    IA04542 (2025-03-09) NEW

    血塔の先にきれいな広場があり、真ん中の少し高くなった所に白塔がある。1399年、ここでリチャード2世は国民に33カ条の非を挙げて国民に譲位を迫られ、ヘンリーに位を譲った
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    418
    IA04543 (2025-03-09) NEW

    彼は8人の刺客に取り囲まれた。3人を倒したが背後からの一撃に倒れたという。帝王の歴史は悲惨の歴史である。また、ウォルター・ローリーが幽囚された一室や武器陳列場もある

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    456
    IA04544 (2025-03-11) NEW

    外国の歴史が明瞭になるのは嬉しい。中でもヘンリー6世の甲冑はよく覚えている。豪華で大きく、2メートル以上の大男でなくてはならぬ
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    401
    IA04545 (2025-03-11) NEW

    ビーフ・イーター(衛兵)が日本製の古い具足について、蒙古からチャールズ2世に献上されたものだと説明する。その後、ボーシャン塔に行く

  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    429
    IA04546 (2025-03-12) NEW

    カラスが何羽か地面に下りている。七つばかりの男の子と若い女が立ってそれを見ている
  • エッセイ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    453
    IA04547 (2025-03-12) NEW

    子供はカラスにパンをやりたいと言い、母親はだめだという会話を聞いてから、余はボーシャン塔に入る。中には、遺恨をこめた無数の記念がある