『第三編 飛島(ラピュタ)』は科学や権威を強烈に風刺する物語。【天空の城ラピュタ】のモデルとしても有名で、江戸時代の日本にもやって来ます!
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■1 変てこな人たち■ 小人国・大人国への冒険の後、私はまた旅に出たくなり、イギリスの港を出帆、ベトナムで船を乗り換えましたが、海賊船に見つかってしまいました - IA01075 (2020-09-05 評価=3.33)
海賊船の船長は日本人で、私は質問にていねいに答えたので命を助けられ、八日分の食料を積んだ小さな舟に一人乗せられて、海へ放されました - IA01077 (2020-09-05 評価=3.33)
別の島では洞穴に乾いた枯れ草を集めて寝ました。しかし、私は不安のため翌朝は立ち上がる元気もありませんでした - IA01078 (2020-09-05 評価=3.00)
突然あたりが暗くなり、上空に浮いた途方もなく大きなものがこちらに向かってきました。やがて下に降りて来たので、望遠鏡で見ると、その上に多くの人間が動いていました - IA01079 (2020-09-05 評価=3.00)
島に向かって持ち物を振ると、私が見える側に人々が集まって来ました。そして、誰かに知らせに行ったのか、四五人の男が階段を駆け上がって行きました - IA01080 (2020-09-05 評価=3.00)
私は一生懸命、救いを求めました。相手の合図に従い海岸の方へ行くと、飛ぶ島から腰掛けのついた一本の鎖がおりてきました。私がそれに乗ると、島に巻き上げられました - IA01081 (2020-09-05 評価=3.00)
島に降りて見ると、彼等は頭が右か左に曲がり、派手な模様のついた服装をしていました。私はこんな奇妙な人間たちを見たことがありませんでした - IA01082 (2020-09-07 評価=3.00)
この国の人間は、いつも考えごとに熱中していているのです。金持ちは叩き役の召使いに頻繁に(動物の)膀胱で作った袋で主人やお客を叩かせます - IA01083 (2020-09-07 評価=3.00)
私は宮殿で国王の間に通されましたが。陛下が何かの問題を考え終わるまで、私は一時間くらい待たねばなりませんでした。陛下の両側の待童が陛下を軽く叩きました - IA01084 (2020-09-07 評価=3.00)
陛下は私たちに気づき、しきりに質問しましたが、言葉が通じません。そこで別室での食事の際に、私はいろんな品物の名前を質問し、食べ物の名前を覚えました - IA01085 (2020-09-07 評価=3.00)
食事後、男が言葉を教えに来て、四時間いっしょに勉強しました。この島は『ラピュタ』という名前で『飛島』または『浮島』と訳します - IA01086 (2020-09-07 評価=3.00)
私の世話人が洋服屋を呼んで服を作り、その服は出来が悪かったのですが、服の出来が悪くても誰も気にしないそうです。その後数日病気をし、その間に言葉を覚えました - IA01087 (2020-09-07 評価=3.00)
陛下は島を435キロ程離れた首都のラガードに向かわせ、所々の町や村では紐を下ろして、手紙や酒や食料を引き上げました - IA01088 (2020-09-07 評価=3.00)
この国の人間は数学と音楽には熱心ですが、それ以外の問題になると、ものわかりが悪く、でたらめな人間です。それにいつも何か心配しています - IA01089 (2020-09-07 評価=3.00)
その心配の種というのは、地球が太陽に吸い込まれないか、日が射さなくならないか、彗星により滅ぼされないか、太陽がロウソクのように溶けないか、などという内容なのです - IA01090 (2020-09-08 評価=3.00)
朝も「太陽の具合はどうでしょう」「彗星が来ても助かりたいですな」と挨拶し合います。言葉もうまくなったひと月ほど後、私は国王と面会しましたが、数学の質問ばかりでした - IA01091 (2020-09-08 評価=3.00)
この飛島は直径7.2キロのまん円い島で、面積は約40平方キロ。島の中心に大きな洞穴があり、その中に望遠鏡など天文学の器械が備えられています - IA01092 (2020-09-08 評価=3.00)
この島は大きな磁石によって浮いています。磁石の中心に心棒があり、王の命令によって、天文学者たちがこの心棒を回して、島を上昇や下降・移動させます - IA01093 (2020-09-08 評価=3.00)
都市が謀叛や、税金逃れをした場合、島を移動して日光や降雨量を調整したり、落石で攻撃します。島を落とすことも可能ですが、島にも影響があるので最後の手段です