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アッシャー家の崩壊 (ポー作,佐々木直次郎訳) 53分割入力文の数= 53 <<  1  2  3   >>

エドガー・アラン・ポーの最高傑作。リズミカルで耽美的な文章はタイピングと相性が良く、恐怖を奥深く味わうことができるゴシックホラー作品です

作家や目的で選ぶ

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    317
    IA01594 (2021-02-21 評価=3.33)

    もの憂い秋の黄昏、私は一人で馬にまたがり、憂鬱なアッシャー家が見えるところまでやってきた。建物を見ると、私の心に堪えがたい憂愁の情が心にしみわたった
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    336
    IA01595 (2021-02-21 評価=3.33)

    私は現世の感覚にたとえることができないような、魂の沈鬱を感じていた。アッシャー家を見つめて、このように心をうち沈めるものはなんだろう

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    396
    IA01596 (2021-02-21 評価=3.50)

    私は、景色を見る角度を変えるだけで、もの悲しさが少なくなるのではないかと考え、黒い無気味な沼の崖っぷちに馬を近づけた。だが、前よりぞっとするばかりだった
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    330
    IA01597 (2021-02-21 評価=3.50)

    私はこの陰鬱な屋敷に二、三週間滞在しようとしている。この家の主人、ロデリック・アッシャーは少年時代の友人で、最近手紙が来て心の病のため会って話したいと願っていた

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    384
    IA01598 (2021-02-22 評価=3.50)

    私は彼の真情を感じ、招きに応じたのである。仲のよい友達だったが、彼の一家が芸術に優れ、錯綜した美への献身から慈善行為を行っていた事以外、ほとんど知らなかった
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    422
    IA01599 (2021-02-22 評価=3.50)

    アッシャー家の血統は由緒あるものだが、永続する分家を出したことがなく、世襲財産と家名が流出しなかったため、「アッシャー家」は家と領地双方同一のものと見なされていた

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    346
    IA01600 (2021-02-22 評価=3.50)

    沼をのぞきこむなどで奇怪な印象が深まると、より自分の恐怖を元にした迷信が増していった。そして、本物の家に眼を上げたとき、奇妙な空想がわき起こった
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    320
    IA01601 (2021-02-22 評価=3.50)

    私は屋敷や地所周辺には特有な雰囲気が一面に垂れこめている、と信ずるようになった。建物は古色蒼然として、微細な菌が蜘蛛の巣のように垂れて、建物の外側をおおっていた

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    367
    IA01602 (2021-02-24 評価=4.00)

    建物に崩れたところはなく、穴ぐらで永年朽ちるがままになっていた古い木細工を思い出させた。念入りな観察者なら、壁に小さなひびわれが広がっているのをみつけたであろう
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    363
    IA01603 (2021-02-24 評価=4.00)

    私は馬を預け、玄関のアーケードに入った。侍者が無言で主人の書斎へと導くまでに、まわりの事物、天井の彫刻、紋章付きの戦利品などが私の奇怪な空想をあおりたてた

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    324
    IA01604 (2021-02-24 評価=4.00)

    階段で会った医者は私に卑屈な狡猾と当惑の表情を見せた。主人の部屋は天井が高く、細長い窓は床から高く離れた所にあり、円天井の奥の方は、視力がとどかなかった
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    348
    IA01605 (2021-02-24 評価=5.00)

    部屋の家具はぼろぼろで、書物や楽器が散らばっていた。長椅子に横たわっていたアッシャーは快活を装ったように立ち上がったが、彼の誠実さを信じる事はできた

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    337
    IA01606 (2021-02-25 評価=3.00)

    ロデリック・アッシャーは変わりはてていた。死人のような顔色、格好はよいが精神力の欠乏を語っている顎(あご)等、顔の特徴は、たやすく忘れられぬ容貌を形づくっていた
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    372
    IA01607 (2021-02-25 評価=4.00)

    私はこの奇異な容貌に驚いたが、友の態度につじつまのあわない事があるのに気づいた。それは絶え間のない痙攣(けいれん)、神経興奮を抑えようとする努力からくるものだった

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    322
    IA01608 (2021-02-25 評価=4.00)

    私はその異質さを、手紙や子供の頃の特性から予想してはいた。そして彼は快活になったり陰気になったり、声が震えたり歯切れよくなったりしながら、私の訪問の目的を語った
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    364
    IA01609 (2021-02-25 評価=4.00)

    彼は自分の病気を治療法のない遺伝病だが、治る神経の病気で治るとも言った。彼は弦楽器の音以外の、食物や衣服、自然のものに対する不自然で病的な鋭さに悩まされていた

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    369
    IA01610 (2021-03-01 評価=4.00)

    彼は恐怖の虜になり「僕は死ぬのだ」と言った。「僕は危険が厭なのではなく、恐怖というものが厭なんだ。恐怖の幻影と闘いながら、生命も理性も棄てる時が来るのを感ずるのだ」
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    376
    IA01611 (2021-03-01 評価=4.00)

    彼はひきこもっている屋敷、壁、塔、沼の形象が彼の精神に影響を与えた、と迷信的に信じていた。しかし憂鬱の大部分は唯一の血縁である妹が重病で死が迫っている事だった

  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    335
    IA01612 (2021-03-01 評価=4.00)

    彼は痛ましそうに、妹が死ねば彼がアッシャー一族最後の生き残りになる、と言うのだ。話の間に、そのマデリン嬢が部屋の遠くを通り過ぎた。彼は顔を両手に埋めていた
  • ミステリ
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    338
    IA01613 (2021-03-01 評価=4.00)

    彼の指の間からは涙がしたたり落ちていた。マデリン嬢は医師も匙を投げる失神性の稀な病気で、死んだ様に見える事もあるそうだ。そしてこの日とうとう病魔に屈してしまった