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地獄変 (芥川龍之介) 76分割入力文の数= 76 <<   1  2  3  4   >>

平安時代の高名な絵師、良秀(よしひで)の物語。屏風絵「地獄変」を描く際に彼の傲慢な性格が招いた悲劇とは…。芥川龍之介の代表作

作家や目的で選ぶ

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    363
    IA03188 (2023-01-06 評価=3.00)

    強力の侍の姿もあります。庭には牛はつけていない屋根の高い牛車が引き据えられていますが、中に何が入っているのかは判りません
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    290
    IA03189 (2023-01-07 評価=4.00)

    牛車のまわりには雑役の者も控えています。良秀は縁側の真向かいに、弟子を一人召し連れ、小さくなってひざまずいておりました

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    367
    IA03190 (2023-01-07 評価=4.00)

    ■十七 真夜中近く、松明のすす臭いにおいのする庭園で、大殿様は「良秀、望み通り車に火をかけて見せよう」とおっしゃいました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    326
    IA03191 (2023-01-09 評価=5.00)

    「予が日頃乗る車に火をかけて、炎熱地獄を見せてやるつもりじゃ。中には罪人の女房が、一人乗せてある。肉を焼き骨を焦がす四苦八苦の最期をよう見ておけ」

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    427
    IA03192 (2023-01-09 評価=5.00)

    大殿様は肩を揺すってお笑いになりながら、すだれをあげさせました。私は叫び声を立てるところでした。中の女は身なりこそ違え、良秀の娘に相違なかったからです
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    375
    IA03193 (2023-01-11 評価=5.00)

    うずくまっていた良秀は色を失い、両手を前に伸ばして、車の方へ走りかかろうと致しました。しかし大殿様の「火をかけい」というお言葉で車は炎々と燃え上がったのです

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    322
    IA03194 (2023-01-11 評価=5.00)

    ■十八 火はすさまじく車をつつみ、私はその恐ろしい光景を見守りました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    332
    IA03195 (2023-01-13 評価=5.00)

    あの男の顔には、恐れと悲しみと驚きとが、はっきりと描かれていました。極悪の罪人でも、あれほど苦しそうな顔はしなかったでしょう

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    394
    IA03196 (2023-01-13 評価=4.00)

    大殿様は時々気味悪くお笑いになって、車の方を見つめています。車の中の娘はむごたらしくも焔の中から浮き上がり、鎖も切れるばかりの身悶えには身の毛がよだちました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    356
    IA03197 (2023-01-14 評価=5.00)

    何か黒いものが火の燃えさかる車の中へ、一文字にとびこみ、鋭い声を苦しそうにあげたのです。娘の肩にすがっているのは、猿の良秀ではありませんか

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    359
    IA03198 (2023-01-14 評価=5.00)

    ■十九 猿の姿が見えたのは一瞬間で、娘と猿の姿は黒煙に隠れ、すさまじい音で車は燃えたぎりました。良秀は先ほどと異なり、恍惚とした法悦の輝きを浮かべておりました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    272
    IA03199 (2023-01-16 評価=4.00)

    美しい火炎の色と中に苦しむ女人の姿が、男の心を悦ばせているようで、人間とは思えない、獅子王の怒りに似たおごそかさがありました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    322
    IA03200 (2023-01-16 評価=5.00)

    私たちは皆息をひそめながら、良秀を見つめました。大殿様だけは、口元に泡をため、着物の膝をつかみながら、あえぎつづけていらっしゃいました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    330
    IA03201 (2023-01-17 評価=5.00)

    ■二十 大殿様が良秀の娘を焼き殺したのは恋の恨み、という噂もありましたが、人を殺してまで画を描こうとする、良秀の絵師根性をこらしめる積もりだったに相違ありません

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    365
    IA03202 (2023-01-17 評価=4.00)

    横川の僧都様のように、良秀を親子の情愛を忘れ、獣の心を持った男とさげすむ人もいましたが、完成した屏風を大殿様とご覧になると、火の嵐の恐ろしさに感心されていました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    381
    IA03203 (2023-01-17 評価=5.00)

    完成した地獄変の屏風の評価とその後の良秀は? 「地獄変」芥川龍之介作 大正7(1918)年4月