アニメでも有名な「母をたずねて三千里」は主人公マルコの、イタリアから南米に至る旅路の物語です。その過酷さと強い心には誰もが涙するでしょう
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■１ 貧乏なイタリア、ジェノバのマルコ一家。母親は二年前にマルコら子供をおいて、アルゼンチンのブエノスアイレスに出稼ぎに行き、お金を三月ごとに送金していました - IA03576 (2023-07-10 評価=4.00)
一年過ぎ、母親から身体の具合が少しよくないという短い手紙がきたきり、たよりがなくなってしまいました。領事館にたずねてもらいましたが、見あたらないという返事でした - IA03577 (2023-07-11 評価=5.00)
しかし、父親も上の息子も仕事があって探しに行くことができません。下の13歳の息子マルコは「僕が南米のアルゼンチンにお母さんを探しに行く」と父親にせがみました - IA03578 (2023-07-11 評価=5.00)
父親はマルコの勇気に動かされ、汽船の船長からアルゼンチン行きの三等切符をもらってくれました。マルコは少々のお金とおじさんの住所を手に、四月の夜、船で出発しました - IA03579 (2023-07-12 評価=5.00)
船の中には知る人もなく、マルコはうずくまっていました。船がジブラルタル海峡を過ぎて大西洋に入ると、見知らぬ国に行く不安で心が苦しくなりました - IA03580 (2023-07-12 評価=5.00)
海と空だけの航海が27日間続く間、マルコはアルゼンチンで農夫をしている息子の所に行く、イタリア北部のおじいさんと仲よくなりました。彼はマルコに同情してくれました - IA03581 (2023-07-13 評価=5.00)
汽船は予定通りアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに到着しました。マルコは波止場に上陸すると、ロスアルテス街への行き方を聞いて、道を急ぎました - IA03582 (2023-07-13 評価=5.00)
マルコは、家がたちならんだせまい路地を通って、ロスアルテス街１７５番に着き、そこにあった組み糸店にはいりました。中には髪が白く眼鏡をかけた女性がいました - IA03583 (2023-07-14 評価=5.00)
女性は、マルコのおじさんはずっと前に死んだと言いました。事情を聞いて気の毒に思った彼女が裏の子供を呼ぶと、その子は母の奉公先のメネーキスさんの家を知っていました - IA03584 (2023-07-14 評価=4.00)
少年と一緒にその家に行ってみると、若い女の人が出てきて「メキーネスさんはコルドバへ行きました」と言いました。マルコはコルドバがどこか聞きました - IA03585 (2023-07-15 評価=5.00)
女性にはわからなかったので、その父親に尋ねました。ジェノバ人の女性はメキーネスさんと共にコルドバに行った、と教えてくれましたが、何百マイルも離れているそうです - IA03586 (2023-07-15 評価=4.00)
父親はかわいそうに思って、マルコに手紙とお金を渡し、ボカへ行き手紙の紳士をたずねるよう言いました。マルコはお礼を言って案内の少年とも別れ、ボカへ向かいました - IA03587 (2023-07-16 評価=4.00)
■２ マルコはつかれたまま船に乗り、船は三日四晩を走りつづけました。夜は甲板で眠りましたが、甲板で船頭が歌を歌ったので、マルコはお母さんを思い出し涙が出ました - IA03588 (2023-07-16 評価=4.00)
船頭が「世界にほこるジェノバの子だろ」と言ったので、マルコは元気づきました。マルコは船がロサリオに着くと、手紙の宛先をたずね、意地悪そうな男に手紙をさし出しました - IA03589 (2023-07-17 評価=5.00)
男は「主人は家の人とブエノスアイレスへ出かけた」と言って、戸をしめてしまいました。マルコが道端でしょんぼりしていると、イタリア語で呼びかける人がいます - IA03590 (2023-07-17 評価=5.00)
それは船で知り合ったロンバルディアの老人で、老人はマルコの話を聞いて「イタリアの星」という宿屋に連れて行ってくれました。そこには大勢の人が笑いながら話してました - IA03591 (2023-07-19 評価=5.00)
食堂でおじいさんが立ち上がり、マルコを助けてほしいと皆に言いました。すると「兄弟を助けよう」と賛同者が次々と現れ、おじいさんが帽子を持って回ると42リラ集まりました - IA03592 (2023-07-19 評価=5.00)
マルコはおじいさんに飛びつきました。翌朝、マルコは汽車でコルドバへ出発しました。冬になってもまだ夏服の上、心身共につかれていたので、病気にならないか心配でした - IA03593 (2023-07-20 評価=5.00)
マルコが夢から覚めると、恐ろしい顔をした三人の男が近くで何か話していて、マルコは怖くなり「助けて」と言ってしまいました。三人はやさしく毛布をかけてくれました - IA03594 (2023-07-20 評価=5.00)
マルコが汽車をコルドバで降り、教会で女の人にたずねると、気の毒そうに「メキーネスさんはトゥクマンへ行った」と言われました。4～500マイル離れているそうです
