プロレタリア文学の金字塔「蟹工船(かにこうせん)」。極寒の海で過酷な作業を強いられる労働者たちは搾取に耐えかね、連帯することにした……
- IA04709 (2025-06-29) NEW
どもりが「馬鹿野郎!」と怒鳴り、芝浦が監督の頬を殴りつけ、どもりが丸椅子で足をさらうと監督は横倒れになった。すると外から皆がドアを壊して叫びと共になだれ込んできた - IA04710 (2025-06-29) NEW
――海が嵐になり労働者代表達はこれからの対策を相談し、色よい返事を期待した。ところが薄暗くなった頃、駆逐艦がやってきた。学生の顔色が変わる - IA04711 (2025-07-01) NEW
駆逐艦は国民の味方だと主張する者がいて、皆は甲板にかけ上がって「帝国軍艦万歳」と叫んだ。だが、三艇の小型船が横付けされて、タラップを上がって来たのは十五、六人の水兵だった - IA04712 (2025-07-01) NEW
しかも着剣し、帽子のあご紐をかけているではないか! そして代表の九人が取り囲まれ、監督が「ざま、見やがれ!」と叫んだ。彼等はあっさり駆逐艦に護送されてしまったのだ - IA04713 (2025-07-02) NEW
ようやく皆は、誰が敵であり、どう連携しているか気付いた。その後水兵達は三日間船を警備した(上官連はサロンで酒を飲んでいた)。労働者達は反抗心から蟹缶詰製作作業の手を抜いた - IA04714 (2025-07-02) NEW
ストライキが失敗してから監督は復讐的になり、仕事はさらに過酷になった。だが皆は「今にみていろ!」と思っていた。9人のまとめ役を表に出したことが失敗だったのだ - IA04715 (2025-07-04) NEW
皆は「このままじゃ、本当に殺される。犠牲者が出ないようにサボろう」「駆逐艦が来たら、一人残らず引き渡されればいい」「もう誰もビクビクしてない」等と話し合った。そして――