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ポラーノの広場 (宮沢賢治) 110分割入力文の数= 26 <<  1  2   >>

モリーオ市の職員キューストは、人々が集うという伝説のポラーノの広場を探し始める……。作者の生涯を投影した作品とも言われる宮沢賢治代表作の一つ

作家や目的で選ぶ

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
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    357
    IA04407 (2024-12-16) NEW

    私(レオーノ・キュースト)はモリーオ市博物局の下級職員でしたが、競馬場を植物園に改築するにあたり、その番小屋にひとり宿直することになり、一匹の山羊を飼いました
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    349
    IA04408 (2024-12-16) NEW

    私はそこから毎日市役所へ通いました。その間、ファゼーロとロザーロ、羊飼いミーロ、地主テーモ、山猫博士デストゥパーゴらと一緒になったので、5~10月の出来事を書きつけましょう

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    406
    IA04409 (2024-12-17) NEW

    ■1、逃げた山羊 五月下旬の日曜の朝、山羊がいなくなりました。近くを見まわしましたがどこにもいません。私は山羊が帰ってくるかどうか心配でした
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    419
    IA04410 (2024-12-17) NEW

    私は山羊が連れられて来た路をなんとなく野原の方へ歩き出し、いつの間にか西南の村へいく路に入りました。すると、向こうから百姓のおかみさんたちが歩いてきました

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    431
    IA04411 (2024-12-18) NEW

    「こっちに山羊が一匹迷って来ていませんでしたか?」と尋ねると「さあ、私たちはまっすぐに来ただけですから」と答えました。私は散歩のつもりでもう少し行くことにしました
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    419
    IA04412 (2024-12-18) NEW

    二人の若者が歩いて来たので同じように尋ねると「向こうからファゼーロらしい人が山羊を連れて来ますよ」と教えてくれました。私は彼の方へ歩いて行きました

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    427
    IA04413 (2024-12-19) NEW

    それは山羊を連れた、頬の赤いチョッキを着た17歳位の子供で「おまえんだろう、やるよ」と言いました。私が競馬場に帰ると話すと、彼は「僕は戻るから、さよなら」と言いました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    436
    IA04414 (2024-12-19) NEW

    私がお礼に磁石のついた時計の鎖をあげようとすると、彼は「磁石じゃ探せないからいらない」と断ります。何を探したいのか尋ねると「ポラーノの広場」だと答えました

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    457
    IA04415 (2024-12-20) NEW

    私も祭りのあった所だと聞いてはいたが、ファゼーロはこの頃もあるらしく、音が聞こえるが行こうとしても道が判らないんだと言う。そこで私は地図を買ってあげる事にした
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    437
    IA04416 (2024-12-20) NEW

    ファゼーロは姉さんと一緒に県の議員のボーガント・デストゥパーゴの所に雇われているそうで「今度、ひまを見付けてお前の家に行く」と言った。その時後ろで大きな声がした

  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    435
    IA04417 (2024-12-21) NEW

    声の主は頑丈そうな年寄りの百姓で「早く仕事へ行け」とファゼーロに言ったので、私はファゼーロに役所から帰る時間を伝えました。百姓は彼に「走って行け」と革むちを鳴らしました
  • ファンタジー
    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    428
    IA04418 (2024-12-21) NEW

    百姓は「この鞭は馬を追う鞭ですよ」と言って鞭を鳴らしたので、私は腹が立ちましたが我慢しました。私が山羊を追いはじめると、百姓はファゼーロの方に去りました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    412
    IA04419 (2024-12-22) NEW

    ■2、つめくさのあかり 十日ほど後ファゼーロが私の所に来ました。彼の旦那はテーモといい、役所にも果物等を納めているそうです。私は地図を広げました
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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    415
    IA04420 (2024-12-22) NEW

    ファゼーロは一緒に来た三つ程年上のミーロを呼び、床に置いた地図を一緒に見ました。ミーロはムラードの森のはずれにある乾留工場を探しましたが、地図が古くて見つかりません

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    341
    IA04421 (2024-12-23) NEW

    しかし、森の木は楢か樺だというのでおおよその場所がわかったので、早速三人で行ってみることになりました。日はもう落ちて空は青く古い池のようでした
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    投稿 TypetrekJさん
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    403
    IA04422 (2024-12-23) NEW

    歩きながらファゼーロが「広場にはオーケストラでもお酒でも何でもあってみんなを連れて行きたいんだ。それに誰でも歌が上手に歌えるらしい」と言いました。ミーロもうなずきました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    385
    IA04423 (2024-12-24) NEW

    ファゼーロが、小さい頃ふくろうの声に導かれて道に迷い、以降お母さんがよく「ふくろうに気をつけて」と言ったという話をしました。僕が「お母さんは?」と尋ねると「いない」と答えました
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    投稿 TypetrekJさん
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    429
    IA04424 (2024-12-24) NEW

    ファゼーロは姉さんは旦那の希望で、山猫博士とも呼ばれているデストゥパーゴのとこに行くかもしれない、という話をしました。そうして彼はつめくさのあかりがついた、と言いました

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    投稿 TypetrekJさん
    文字数
    433
    IA04425 (2024-12-25) NEW

    つめくさの花のあかりは、蛾の形の青白いあかりの集まりで、花には番号が付いています。私たちはしゃがんで花の数字を確認してみました
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    投稿 TypetrekJさん
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    427
    IA04426 (2024-12-25) NEW

    私は、花の数字は目の間違いだろうから、広場の音がしたらまっすぐそっちに行こう、と提案しました。私どもはつめくさのあかりで縞のようになった野原を歩きました